結局、どのクレジットカードが一番いいのか考えてみた (モデルになっているのは過去djoo家)
Googleで「クレジットカード 比較」などと検索すると山のように比較サイトが出てきます。
価格コム等の大手から、個人のブログまで。。。
そういう情報の殆どは以下の2つのポイントを中心にかかれています。
1. 還元率が高い
2. 入会特典が多い
そして、よく紹介されているクレジットカードは
3. アフィリエイトプログラムが充実している
という特徴も持ち合わせています。
要するにブログの運営者は紹介手数料欲しさにやたらめったら褒めちぎるわけです。
楽天カードとかはまさにそれです。
(楽天カードが悪いわけでは無いですが、紹介されている数=人気では無いです。)
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この記事はそういうクレジットカード比較をするわけではなく、
シンプルに、どのクレジットカードを使うことで一番儲かるか。
というのをdjooの実際の消費活動を分析して結論付けます。
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まずは論法です。
得たい結果: どのクレジットカードが一番儲かるか
考え方:
1. 過去2年間のクレジットカード実際の使用場所や金額を集計
2. その結果を元に還元率の計算を実施。
3. 集計結果を元に、どのカードをどのモールで使用するのがベストかシミューレーション
→ 楽天やヤフー、amazon等の特定のモールで買い物をたくさんしているならそのモールが発行しているカードを使うことでより多くの還元を得られるはず。
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「楽天カードは還元率が高い。とかヤフーカードだとファミマでもポイントが貯まる。」
みたいな宣伝文句を見ますが、それが実際に個々人のクレジットカード選定にどのくらいのインパクトがあるかはちゃんと試算してみないとわかりません。
僕自身が日本に帰国するにあたり、クレジットカードを見直そうと思ったのがこの記事を書こうと思った動機です。
「amazonでも楽天でもサークルKサンクスでもファミマでもイオンでもセブンでも買い物するけど、じゃあそういう人にとってはどのカードが一番いいの?」
こういう問に答えるためにかきました。
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さて、 検証候補のクレジットカードは以下の5つ。
選定理由は、、、、
・高還元率 × ポイントの汎用性
(細かい考え方はこちらからどうぞ) ↓↓↓
3. Jaccsカード(REXカード)
4. 楽天カード
5. Yahoo! Japan カード
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仮説です。
もしも全ての消費活動をamazonを通して実施しているとしたら、amazonカードを使うことで最大限の還元を受けられそうです。
同様にヤフーや楽天を中心に買い物しているのであれば、楽天カードかヤフーカードが良さそうです。
じゃあ、実際にはクレジットカードで何を買っているのかを赤裸々に見てみましょう。
過去2年間のクレジットカードの使用明細の分析結果
(東京在住時のデータ)
クレジットカードの明細はネットから簡単にExcel形式でDLできます。
そのデータをつかって、今回の検証に即した分類を施したモノがこれです。
(年間150万円もクレジットカードで買い物してると思うと、まずは節約だろ。と突っ込みたくもなりますが・・・)
まずはこの結果を考察してみます。
思ったよりも、amazon、楽天、ヤフー以外での買い物が多い。
実に、80%は上の3大モール以外での買い物です。
青い部分、実店舗や直接支払いと言うのは、外食や近くのスーパー・コンビニ。
日経新聞の購読料や生命保険料など楽天やamazonを介して支払うことができない支出です。
特に大きい通信費と光熱費は外出しにして考えています。
さて、この結果がdjoo家の現実的な消費行動だと仮定します。
そしてこの場合に一番有利なクレジットカードは何なのか。と考えていきます。
次に、先程の5枚のカードそれぞれでこの金額を支払った時に得られるポイントを計算してみます。
各カードのポイント還元は下のように考えます。
amazon ゴールド (amazonで2.5% / それ以外1%) |
amazon クラシック (amazonで2% / それ以外1%) |
jaccs (一律1.25%) |
楽天 (楽天で2% / それ以外で1%) |
ヤフー (ヤフーで2% / それ以外で1%) |
還元率は誕生月とか5の付く日とか楽天イーグルスが勝った翌日とか、そういう条件で数%上ブレる可能性があります。
よって、楽天カードとヤフーカードではそれらのショップで買い物すると、クレジットカードの還元だけで2%のポイントが得られると仮定しています。
その結果がこちら。
ポイント還元率一律1.25%のJaccsカードが2位のamazonクラシックカードに3,000円以上の差をつけて圧勝しています。
ちなみに、その当時、Jaccsカードの還元率は1.75%だったので、まさに完勝だったと言えるでしょう。
次にもしもモールによってカードを使い分けることが許されるなら。と仮定します。
これは本来djoo的には嫌なことです。
理由は、
「使い分ける手間がかかる」「ポイントの失効可能性が高まる。」
からです。
しかし一応シミュレーションしてみます。
その結果がこちら。
右側の2つの赤バー。これが最適カードを選んだ場合のパターンです。
消費行動に合わせて最適なカードを選んだ場合、何も考えずに単一カードを使う場合よりも、年間で4,000円も還元金額が増えることになります。
要するにこの4,000円のためにカード使い分けの手間をどれだけかけられるか。というのがポイントになりそう。
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さて、次にこの最適カードを選ぶという手間をもうちょっと簡略化させるパターンを考えてみます。
やることは以下の3つ。
1. ネットモールでの買い物をamazonに集約する
2. 実店舗での買い物をamazonに10%ほど集約する
3. 保持するカードをamazon系カードとJaccsに絞る
こうすることで「amazonで買い物するときは登録されてるamazonカードを使うけど、それ以外は全部jaccsでOK」という状況を作れます。
これならやっていけそう。
手間はかかりません。
また、ポイントが失効する可能性も低いでしょう。
そもそもamazonのポイントは、楽天やヤフーのポイントのように1ヶ月でなくなる期間「限定ポイント」のようなことも無いですし、ひとつのモールに絞ることで頻繁に買い物が発生するためポイントをお金同様に使っていけるはず。
さて、その結果はこちら。
この結果、amazonクラシックカードとJaccsカードのコンビネーションを使いこなすことでもっとも還元率の高い状況が作れる。というのがわかります。
特質すべきは、消費行動を変えずにカードを最適化した結果よりも、本シミュレーションの方が還元率が高い点です。
つまり、各モールに最適のカードを使い分けるよりも、使うモールを統一することの方が効果が高いということです。
もちろん、各モールでの販売価格が一様であるわけではありません。
ある商品は圧倒的にヤフーが安かったり、ヨドバシカメラがやすかったり、駅前のイオンが安かったりするでしょう。
そういう場合は、おそらくモールを限定するよりも、安い値段で購入することのほうがメリットは大きいと思います。