クレジットカード②
①より
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3. クレジットカードの選び方
最後に選び方です。
結論から言うとメインカードは。、
日本では → JACCS : REX カード(価格コムのカード)
アメリカでは → Delta AMEX Platinum (初年度のみ) → Amazon.com VISA
となっています。
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まずは日本の話。
「クレジットカード、比較」とかで検索するとすぐに還元率のランキングが見られます。
丁寧なサイトでは、年間のクレジットカード使用金額における損益分岐点を出してくれています。
私がクレジットカードを選ぶ基準は以下の三点です。
1. 高還元率
2. 還元ポイントの汎用性
3. ポイントの貯め易さ
4. 特典
5. 分析機能の充実
6. ステータス
では一個ずつ説明していきます。
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1. 高還元率
何はともあれ、クレジットカードを使う一番の理由はポイント還元でしょう。
日本では0.5%くらいが主流でしたが、最近は1.5%、条件に依っては2%というのもあります。
一方アメリカでは、年会費がかかるもので6%、年会費無料でも最低1%-2%です。日本よりも高めです。
昔、クレジットカードを持つ前は、たかだか1.5%のポイントなんて微々たるものだ。と馬鹿にしていたものです。
でも、良く考えてみると、もしもすべての買い物をクレジットカードにしたら、可処分所得が1.5%増えるのと同義ですよね。
給料500万円で手取り400万円、その400万円すべてを使い切ったとしたら、1.5%は6万円です。
6万円も何のリスクもなくプラスになるんです。
この低金利の時代、ノーリスクで年率1.5%で運用できる商品など皆無です。
複利効果は無いとしても、1.5%程度で間違いなくキャッシュが増えるのは金融的にはすごいのです。
0.1%でも高還元のカードをおすすめします。
2. 還元ポイントの汎用性
二つ目に大事なことがポイントの汎用性です。
つまり、ポイントがどんな形で返ってくるか。ということです。
楽天ポイント、Tポイント、アマゾンポイント、マイルなど色んな形があります。
大事なのは、自分が使いやすいかどうかです。
例えば、三越とか高島屋とか、そういうデパートのカードって、そのお店でしか使えない金券が返ってくるんですよね。
でも、いまどき三越、高島屋でしょっちゅう買い物するって人、なかなかいないですよね。
これは汎用性が非常に低いポイントの例です。
一方で最強なのがキャッシュバックです。
たまったポイントを次回の引き落としから差し引いてくれるのです。
私が愛用しているREXカードもそれです。
キャッシュにまさる汎用性を持ったポイントはありえません。
また、有効期限も大事です。
一時批判された楽天の期間限定ポイントは、使用できる期間がものすごく短く、すぐに失効してしまいます。
使いにくすぎです。
3. ポイントの貯め易さ
良く、条件付きで高還元のポイントが貯まるカードがあります。
例:楽天で誕生日月に4つのショップで10,000円以上でポイント7倍!!
とか、そういうのです。
これって一見すると高還元って見えますけど、そんな都合よく買い物しますかね?
むしろポイントを獲得するために買い物をするという意味のわからない状況に陥る可能性が高いです。
どこで買ったどんなものでもいつでもポイント1%!とかのがよっぽど現実的です。
ってか、そういう高還元の状況を考えるだけでも手間です。コストです。
4. 特典
特典は色々ありますが、私は海外旅行保険を重宝したことがあります。
その時は楽天カードでしたが、海外でタブレットを盗まれ、たまたまクレジットカードの保険が適用されていた旅行だったので、問い合わせをしたら、100%補償してくれました。
金額にして3万円くらいだったでしょうか。大きいです。
今はDelta航空のカードを使っています。
マイルが貯まりやすいカードなのですが一番のメリットは特典です。
Deltaのランクが自動的にゴールドになるのです。
アメリカ赴任後、かなり頻繁にアメリカ国内の出張がありますが、その度に勝手に席がランクアップされています。
自分が価値を見いだせる特典を得るためにカードを持つと言うのは本来のクレジットカードの売りなのだと思います。
5. 分析機能の充実
地味に使えるのが、過去の購入履歴を検索、分析できる様なホームページです。
AMEXの分析機能はとても良いです。
購入した品物に沿って勝手に属性が振られていきます。
また、購入直後に何を買ったか、メールが飛んで来ますので不正利用もすぐに感知できます。
そういった、自分自身の購買活動の分析やリスクヘッジと言った観点でもクレジットカードは有用ですね。
現に、現金を使っていた時代と比較すると比べ物にならないくらい、うちの家計のキャッシュフローは明確です。
何にお金を使っているのか。
1ヶ月にどれくらい黒字なのか。
企業もそうですが、キャッシュフローが見えない状態では家計を良くしていくことは不可能です。
6. ステータス
全く意識していないのがステータスです。
ステータス、と言うのはクレジットカード会社が、めっちゃ使ってくれる人に特別なカードの保有資格を与えるということです。
年間の利用額が500万円とか1000万円とかって言う人しか持てないカード=持ってる人は金持ち。自慢できる。
みたいなステータスです。
おじさん世代には未だにアメックスのゴールドが、プラチナが。みたいな事にこだわっている人がいるようですが。
でも、そもそもお金持ちだからそのカードを保有できるのであって、そのカードを保有することが目的になってる人はおかしいですよね。
あ、ただし、逆の感覚はありますよ。
楽天カードが恥ずかしいとか、デザインがダサいとか。まあ、大体ネットで買い物するのであんまり関係無いですが。
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番外編 : クレジットカードを使わない人がクレジットカードを使う人にお金を払っている?
さて、ここまでクレジットカードの有用性を滔々と書いてきました。
これを読んでもなお、クレジットカードは不要だと考える方。あなたは私にポイントを払ってくれているかもしれません。
というのも、加盟店の側からしてみれば、現金で払ってくれるお客さんはとても都合が良いわけです。
その場で現金が手に入り、クレジットカードの手数料も不要。こんな良いことはありません。
一方でクレジットカードを使われてしまうと、売上の数%が減ってしまいます。
売上に対して3%の手数料だった時、その手数料が利益に与えるインパクトは莫大です。
自動車会社の売上利益率が10%だったらものすごい!と言われている中で、3%もクレジットカード会社に持っていかれたら商売上がったりです。
となると、ギリギリでやっているお店は全体の利益率を一定以上にしておかないとクレジットカードを使われてしまった場合に損をしてしまうんですね。
クレジットカード手数料を取るお店があるのはこういうことです。
ただ、これは契約違反です。
何円以上ならクレジットカードOKというのも契約違反。
クレジットカード会社は加盟店にそういうズルを許していないです、本来は。
つまり、何が言いたいかというと、クレジットカードでの買い物が増えて、クレジットカード手数料という支出を補うために一律の利益を上乗せしており、それは基本的に現金購入でもクレジットカード購入でも差は無いということ。
現金で支払っている方。損をしてるんですね。クレジットカードが増えているおかげで。
クレジットカード使用者はポイント還元と言うかたちで一部のお金が戻ってくるので、結局のところ、現金で支払っている人の一人負けです。
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終わりに。
この話を否定するようですが、クレジットカードやポイントに囚われすぎるな。と自分に言い聞かせたいです。
ついついポイントが貯まるから。という理由でクレジットカードを使いたくなってしまうんですよね。
でも、家電量販店などで、現金特別価格!みたいので、明らかにクレジットカードよりも安く買えるときがあります。
そういうときは、現金で買えば良いんです。
トータルで見たときに何が一番自分にとってお得か。そのことを常に考えることが大事です。
安いお店や安いものを探す努力も大事ですが、お金の支払い方をちゃんと考えることも効率よくものを買う術です。