仕事が普通な人のユニークなキャリアなのか VS 仕事ができる人の普通のキャリア

djooは東京の山手線の内側の国立大学を卒業したあと、新卒で日本の東証一部大企業に入社しました。

 

その大企業にいたときには、制度や慣習にいろんな疑問 = なんの意味があるんだ?。を持っていました。

 

一方で、そんな意味がわかない環境の中でも、すごい!という上司や先輩は何人もいました。

 

安っぽい言葉ですが、仕事ができる人たちでした。

 

大企業に入った価値の一つとしてそういう人たちに出会えた。

そしてそういう人たちのキャリアを見ることで自分のキャリアを見直せたことが挙げられます。

 

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彼らは、どんなに仕事ができる人でも、その大企業にいる限り、最終的に社会に提供できる価値はそこまで高くないという印象を受けました。

 

それはなぜかというと、その人自身が変えられる範囲が狭いから。

 

大企業に属している時点で大企業の大きなビジネスの歯車の一つとして効率的に大規模な機械を動かすことに徹する必要があるから。とも言いかえられます。

 

 

また、歯車と言うのはどこか一つが錆びついて動きが悪くなるだけで機械全体の性能を大幅に低下させます。

 

もちろん、歯車の数が多ければ多いほどサビつく可能性は高くなるため、たくさんの歯車で大きな機械を一つ動かす的な仕事であればあるほど、一人のスター歯車が機械全体のパフォーマンスを大きく向上させることは難しくなります。

 

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さて、本テーマはキャリアと仕事の良し悪しの話です。

 

スタープレーヤーまではいかないまでも、無難にしっかりと歯車として仕事ができる人は日本人にはとても多い。

 

そして前述のように、日本の大企業と言うのは優秀な歯車=錆びつかないし超高性能である必要がない。人を求めています。

 

そして、どこにでも当てはまる汎用的な歯車を求めています。

 

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普通の歯車のイメージ

 

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しかし、時には特殊な歯車の形であるということがとても価値を生むタイミングがあります。

歯車自体の良し悪しとはまた異なった観点で社会に大きな価値を提供できる可能性があるのです。

 

 

アメリカでUBERの立ち上げに携わっていた人は、インドや中国での同様の配車サービスではとても重宝されるでしょう。

 

 

どんなに優秀な人でも、上のようなキャリアを持っていなければ働けないという場所も多いはず。

 

 

つまり、歯車の良し悪しと同時に稀有な形をした歯車というのがとても大事なのです。

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特殊な歯車のイメージ

 

 

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こういうことを考えると自分のキャリアと言うのは

・どんな歯車になるか (社会を動かすという意味では起業家ですら歯車です)

・性能の良い歯車になるためにはどうすべきか

という2つの点で世の中に必要とされる歯車を考えるべきなのです。

 

特に大事なことは、自分の歯車としての性能向上に自信のない人は、特殊な歯車になることを意識するということです。

 

要するに学歴や今までの競争であまり勝ててこなかった人こそ、ユニークなキャリアを積むことがとても大事。

 

 

もちろん、汎用的な形の歯車で高い性能を実現できる人は、それを目指すのも良いでしょう。

中高名門一貫校 → 東大法学部 → 三菱商事

みたいな人?

 

 

ただ、世の中を見てみてください。

日本の優秀なサラリーマンの平均年収は今は世界の先進国の中でもとても低い水準です。

 

つまり、世界的に見て日本のサラリーマンが世の中に提供している価値はすごく低い。と言い換えられます。

 

エスプレッソばっかり飲んでるイメージのイタリア人よりも低い。

イスラエルのちょっと上です。

ん?イスラエルってどんな国?

平均年収(購買力平価ベース)

ドルはデータソースからの引用、円ベースは1ドル=120円換算

順位 国名 ドル 万円
1 スイス 95,002 1,140
2 ノルウェー 81,508 978
3 ルクセンブルク 79,591 955
4 デンマーク 73,959 888
5 オーストラリア 70,050 841
6 アイルランド 67,922 815
7 オランダ 60,621 727
8 米国 57,139 686
9 ベルギー 56,729 681
10 カナダ 56,518 678
11 スウェーデン 55,245 663
12 イギリス 54,350 652
13 フィンランド 53,851 646
14 オーストリア 53,091 637
15 ドイツ 48,479 582
16 フランス 47,885 575
17 イタリア 38,145 458
18 日本 37,988 456
19 イスラエル 36,109 433
20 スペイン 35,693 428
21 韓国 31,614 379
22 スロベニア 29,176 350
23 ギリシャ 24,444 293
24 ポルトガル 20,826 250
25 エストニア 17,700 212
26 スロバキア 16,225 195
27 チェコ 14,935 179
28 ポーランド 14,162 170
29 ハンガリー 13,305 160
30 メキシコ 9,306 112

--

自分のキャリアを考える上で、なるべく尖った、面白いキャリアを描いていけるように意識していくことが大事です。

 

みんな同じ方向を見て同じ様に競争したとすると、結局勝者はハーバード大MBA卒でゴールドマン・サックスマッキンゼーに入った人とか?にならないと。

 

そこまでいかずとも、東証一部の大企業で役員やってる連中は仕事ができると言われているのかも知れませんが、キャリアとしては普通でつまらない。

 

誰も知らない小さい会社で、面白くて、将来性のあるキャリアを積んでいったほうが、上のおじさんたちよりも遥かに魅力ある人になれますよ。 

Amazon オリジナルサービスがもたらす日本社会へのいい影響 -新しい価値にお金を使うことを若者世代に植え付ける-

Amazon

言わずと知れた世界一のEC事業者です。

 

もともとは本のネット販売をしていたのですが、今ではAmazonで買えないものは無いというほどの、世界最大の品揃えを誇っています。

 

--

djooは学生時代からAmazonユーザーで、アメリカ在住中もAmazonを使いまくってました。

 

アメリカのクレジットカードもAmazonカードでしたね。

djoo.hatenablog.com

 

--

ところで、最近djooはただ安いからAmazonを使うのではなく、

便利だから。

Amazonでしか買えないから。

という理由でAmazonでお買い物します。

 

 

Prime会員になること

→ これは年間4,000円もかかるのですが、その便利さにお金を払っています。

 

Amazon MusicやPrime Video

Amazon Primeについてくるサービスですが、これらも毎日の様に使っているサービスです。

 

Amazon echoやFire Stick TV、Kindle

Amazon オリジナルのハードにもお金をかけています。

スピーカーから音が出る。話しかけるだけで情報を提供してくれる。

電子書籍が読める。

こういうものってもともとは、スマホブルートゥーススピーカーを繋いで音楽を聞いていたり、BookOFFで古本を買ったり、PCとテレビをHDMIケーブルでつないでYoutubeを見ていたという、もともとの生活を便利にする機器たちです。

 

--

そう、Amazonサービスの数々は

使いやすさ=便利さ

に対して消費者からお金を取ることに成功しています。

 

 

便利さにお金を使うのって言うのは、ケチなdjoo的にはNGなんです。

 

例えばちょこっとタクシー使っちゃうとか、コンビニでジュース買っちゃうとか。

こういうのも便利さや時間を買っているということになるのですが、なかなかできない。

 

それはなぜなら、代替手段が明確でそれにかかる労力が支払うコストに見合わないと感じてしまうから。

 

コンビニでジュース買うのは便利だけど、自分でコーヒーを淹れよう。と考えます。

タクシーに乗ったら超便利だけど、バスをあと5分待とう。とか。

 

 

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髪を切ることすら美容院のコストを抑えるために自分でやっているdjooが、しゃべるスピーカーに5000円-15,000円のコストをかけている。

 

これはすごいことです。

 

つまり、安くて不便なものを買うというデフレ的発想を便利なものにお金を使う。というインフレ的な正常な市場経済の発想に転換してくれています。

 

それがAmazonのすごいところ。

 

もちろんベースになっているのは、洗濯洗剤が安く買えたり、おむつが安く買えることなのですが、その上にちゃーんと付加価値を乗っけて、djooに売りつけている。

 

これはすぐに価格競争に陥る日本企業や日本社会に対して、

高付加価値なものをちゃんとお金をとって提供する

という文化をAmazonが根付かせ始めている前兆であると思っています。

 

日本政府がインフレ目標消費者物価指数の目標を掲げていてなかなかうまく行っていないのは、

・消費者側に、

「安いものを大量に買うということではなく、適正なサービスに適正なお金を払うという基本的な文化が根付いていない。」

ということに加え、

・企業側に

「すぐに値下げする。値下げして戦う。」

こともその要因になっていると思います。

 

 

一方でAmazonは競争力のない小売店をバッタバタを潰しまくっています。

 

百貨店を始めとして、街の本屋やテレビ業界なんかもAmazonにやられている業界でしょう。

 

それはAmazonが提供している価値が、既存の業者よりも圧倒的に優れていることの証です。

そして、潰された企業やその企業に所属していた人は、新しい道を探さざるを得ないという、人生をやり直せるチャンスAmazonにもらっているわけです。

(無駄な仕事を延々とやり続ける会社にずーっといることほど不幸せな人生はないと、djooは思っています。)

 

Amazonが我々日本人に与えてくれている価値は、適正で合理的な流通だけではなく、インターネットをベースとしたより豊かなサービスであり、そのサービスを選ぶことで、日本企業や人材の適正な新陳代謝を促すことに貢献しているのです。

 

素晴らしき市場経済。素晴らしき競争社会。

 

世の中弱肉強食と言われていてそれは正しいと思います。

しかし、自然界と唯一違うのは、

Amazonに潰されてもまたやり直せる。

ということ。

 

これから妊娠出産するための節約するポイント 「子供のことだから。という思考停止状態で、子供に投資できるお金を無駄に使うのは、全く子供のためになりません。」

これから妊娠出産を計画している夫婦の方々に二人の子供に恵まれた私からのアドバイスです。

 

子供を授かるということそして出産があるということは何かとお金がかかります。

 

ただしそのかかるお金は中でも

・世の中の企業が作った本当は必要ない出費

・本当に必要な出費

の二つに大きく分けられます

 

ーーーーーーーまず本当に必要な出費ーーーーーーーー

通品費用 約5万円

出産費用 約5万円

 

 

以上。

 

「え?これだけ???」

「はい、これだけです。」←誰?(笑)

 

 

本当にミニマムのコストで出産を考えるのであれば、検査通院&出産費用だけあればOKです。

 

ーーーーーーーー無駄な出費ーーーーーーーー

 

その他諸々本当は不要なのに必要と思われている出費を書いていきます。

 

1. 妊娠検査の度に、超音波の写真を何千円も出して取るような人がいますがあれはマジで無駄です。

どうせ赤ちゃんが生まれてきた後に散々顔が見れますしおなかの中の写真なんて一枚あれば十分。

 

2 出産前に色々と子育てセットを買い貯めるのはマジでやめたほうがいいです。

 

「子供が生まれました!」と SNS かなんかで発信すれば、「こんなの待ってるよ!」というような連絡が、先輩ママ&パパたちから来るかも!?

 

子供の服なんて一か月二か月ですぐ捨ててしまうものだからお下がりで十分。

 

もちろん、すごくこだわりのある人はお金をかけて買えばいい。

 

 

けど、なんとなくそれはなきゃいけないと思っている類の人は子供が生まれてから本当に必要なものを見極めて買いに行けばいいのです

 

買いに行くのが手間という人は Amazon プライムに登録しておけばいいでしょう。

 

年間、4000円で15%オフでおもつを届けてくれます。

Amazon定期便便利です。

 

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djoo家はムーニー縛りです。

 

すごい使いやすくて漏れたりしない。

 

しかも安い。

 

日本の紙おむつの技術力、すごいです!

 

 

3. お食い初めやら スタジオアリスなんかでの写真撮影は必要かどうかを見極めて。

こういうのも、本当に好きな人だけやればいいはずです

 

そもそも家族写真が撮りたいのだったら、フリーランスで安く写真を撮ってくれるカメラマンがたくさんいるのでそういう人を家に呼んで日常の写真を撮ってもらった方がよっぽど良い。

 

fotowa.com

 

こういうサービスもあるし。

 

 

例えばちょっと大きくなってベビーカーでお出かけできるようになったのならば、近くの公園にフォトグラファーを一回5000円から1万円で頼んで、家族写真を撮ればいい。

 

スタジオ写真なんて、非日常的な写真は結局ほとんど見ない。

 

その上、印刷された写真は、意味のわからない大きな入れ物に入って家のスペースを邪魔するばかりか、顔がぎこちない写真が3枚ピロッと入っているだけ。

 

「懐かしねぇ。まだちっちゃいねぇ。」

なんて目を細めながら思い出ばなしができるような写真ではないです。

 

だったら、フリーのフォトグラファーの人に何百枚と写真を撮ってもらって、Google フォトにアップロードして Google さんに勝手にその日のストーリーを作ってもらった動画を SNS にアップすることのがよっぽどインスタ映えもします。

 

もちろん、家族の中での写真の価値も高まります。 

何よりも見返します。

 

 

4.ベビーカーとかベビーベッドとかバウンサーとか、、、、そういうのもまずはメルカリとかヤフオクを見よう。

 

ベビー用品ほど新品がもったいないものはないです。

特に、バウンサーとかベビーベッドとか、劣化しても品質に問題ないものであれば中古で十分。

 

抱っこ紐とかは、djooの家ではヘビーユーズなので中古品でいけるのかわかりませんが。

 

車用のチャイルドシートとかも中古を積極的に探しましょう。

 

--

まとめ

 

・イベント関係は本当に必要かどうかを考えてみる。子供にとっては、お食い初めとかお宮参りとかはっきり言ってなんの価値も無い、ただ疲れるだけの行事です。

 

・予め準備しておくものを極力減らす。 → 必要になったら買う。を徹底する。

 

・買うなら中古をまず見る。なければAmazonでポチ。

 

応用編

 

・中古品を売ることまで考えられればベストです!おすすめはラクマ

手数料安くてGoodです!

fril.jp

 

最後に。

 

「子供のことだから。という思考停止状態で、子供に投資できるお金を無駄に使うのは、全く子供のためになりません。」

 

 

FCVに本当に未来(MIRAI)はあるのか? -どんなに優れた技術でも高価であるうちは世の中を変えられない-

www.nikkei.com

 

日産もFCVの開発を凍結しました。

国内三大メーカーでは、

トヨタ自動車と独BMW

・ホンダと米ゼネラル・モーターズ

が残った形です。

 

--

世の中の流れはFCVではなくEVですね。

 

なんでEVかというと、

・インフラコストが安い

・車が作りやすい

この二点に集約されます。

 

インフラコストの点ですが、要するにガソリンスタンドに代わるEVステーションの設置コストです。

 

自宅に充電ステーションを作る場合は補助金等で10万円未満で設置できます。

EV QUICKなる急速充電ステーションも500万円程度。

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一方でFCV用の水素ステーション一箇所5億円!?も設置費用がかかるそうです。

 

実にEV QUICKの100倍!

水素ステーション1個作る費用でEV QUICKが100個も作れるのです。

 

ということで、社会(企業や自治体)が負担しなくてはいけないインフラコストがFCVの場合は莫大にかかってしまうことがわかります。

 ※EV QUICKの設置費用が安い理由は、すでに日本全国に電力網が出来上がっているからです。すなわち、今まで我々が使用してきた電力というインフラを活かすことができるわけです。

 

--

さて、EV車が作りやすいという話です。

 

相対的にFCVは技術的に製造が難しい車です。

理由は、バッテリーの代わりに燃料電池システムを積む必要があるためです。

 

 

ちなみに、既存の車、ガソリン車でもディーゼル車でもそうなのですが、作るのが最も難しいのは言うまでもなくエンジンです。

ここで言う難しさというのは、品質と性能の双方です。

 

品質というのは製造された製品の性能が正しく出るかどうか。

性能というのはそもそも設計段階で算出可能な製品のスペックです。

 

トヨタのFCV車、MIRAIに搭載されている燃料電池はものすごく性能が良いので有名です。

燃料電池車トヨタ「ミライ」の航続距離は省燃費走行で600km超!その実用度は? – WEB CARTOP

 

ただし、残念ながらどんなに燃費の良いクルマであっても、燃料代が高ければトータルの維持費は高くなってしまいます。

MIRAIの性能が、とてつもなく良かったとしても、水素ステーションを建造するのに5億円かかってしまっては、水素エネルギーを有効に活かすことは難しいでしょう。

 

話が少しそれてしまいましたが、トヨタが作ったMIRAIは性能がとても良く、作るのが難しい車ということです。

 

--

EVは部品点数がガソリン車に比べて圧倒的に少なく、作りやすいクルマです。

今のデスクトップPCのような感じで、韓国や中国の新興メーカーでも部品と設備さえ揃えば高品質な商品を作ることができます。

 

あとは製造効率をどれだけ高められるかが勝負になります。

 

PCなどをイメージするとわかりやすいのですが、EVになると、完成したクルマというよりはつかわれている部品が大事になってきます。

 

モーターやバッテリー、そのあたり。

PCでいうCPUやメモリ、OSなどと同じで、完成されたPCというよりは性能を左右する主要なコンポーネント=部品。に注目しますよね。

 

--

と、こんな感じでPC化していくクルマなので、トヨタ東芝の二の舞になりたくないと、難しいクルマを次世代の主流にしたかったわけです。

トヨタしか作れないクルマが次世代のクルマになれば、次の100年も安泰です。

 

 

しかし残念ながら、トヨタにクルマのMIRAIを託す国や国民、企業は少なかったようです。

 

当たり前ですよね。

 

新興自動車メーカーにしてみれば、眼の前にものすごく安価で簡単につくれるEVがあるのに、わざわざ難しいFCVに取り組む必要はない。

 

というより、そもそも次世代のクルマ業界を引っ張っていく企業がトヨタGMであると考えている人はほとんどいないと思って間違い無いです。特に新興国では。

 

彼らが期待しているのは、アメリカ西海岸のIT企業です。

GoogleAmazonFacebookと共に、次世代のクルマを作っていきたい。そう思っているため、アメリカITの巨人たちが「EVで」と宣言してしまえばそれで世の中の流れはできてしまいます。

 

実際に、テスラ・モーターズを始めとして、アメリカの自動車会社やIT企業はEV推しです。

 

--

結論

非常に性能がよく、図画工作の授業や美術の授業であれば「天才だ!」と言われるようなFCVですが残念ながらそれは美術品としての価値を超えることはなく、実用的ではないと考えています。

 

家電化するクルマ

電池とモーターで動くクルマはシンプルで作るのが簡単。

既存の電力網を使うことでインフラ投資も抑えられる。

これだけ条件が整っている世の中のガソリン車の次のクルマとなるのはやはりEVでしょう。

 

EV社会の次を考えればFCVは有りうるのかもしれません。

例えば発電するための化石燃料の枯渇とか、温室効果ガスによる温暖化とか?

でも結局水素燃料を作るのにも莫大なエネルギーを必要とするため、すぐにEV時代が終わりを迎えることはないでしょう。

 

↓↓↓以下はハフポストから。↓↓↓

燃料電池車FCVによる水素社会は本当にエコなのか?

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news picksが同じことを書いています。-ダイバーシティの対極にある日本の伝統的大企業-

djooが伝統的大企業を飛び出す決意をして早1年。

 

伝統的大企業の何が不満で飛び出したかというと、

「大企業は今のおじさんのための会社」

という確信が持てて、そこにいる意味が見いだせなくなったから。

 

その話は下のエントリで説明しています。

djoo.hatenablog.com

 

その後、おじさん化することがビジネスパーソンとしてNGだということをノーベル賞学者の理論をベースに展開。

 

djoo.hatenablog.com

 

最近は日経新聞にも同質化に関して同じ記事が。

www.nikkei.com

 

そして、news picksに連載記事がスタート。

newspicks.com

 

--

何が言いたいかというと、djooは有名メディアと同じことを書いてすごいだろ。ということではなく、djooが実感していることって、世の中のかなりの人達が実感しているし、学術的にも検証されている。

そして、変わる必要があるのはおじさんではなく、おじさん予備軍です。

 

おじさんはもう変われない。

でも、20代、30代の伝統的大企業にいる出世コースのエリートたち=おじさん予備軍。は変われる。

 

おじさんにならないために変わりましょう。

 

 

 

日本農業② -農政トライアングルの既得権益が諸悪の根源-

 

そしてこれらの本やネット上の文章から見えてきたのは、日本の未来を左右する大きな可能性を秘めている日本の農業の根本的な問題です。

 

 

 

そもそもコメの生産から外食、中食、家庭に届くまでの流通の大部分はある組織が牛耳っており、その組織が概算金という名の下、価格を決定しているというのです。

 

 

 

www.j-cast.com

 

多くの組織が既得権益を守るために必死です。

特に、自由競争にさらされることの少ない、政府の外郭団体ではその傾向は顕著です。

 

私は、いくらでも既得権益を守るために頑張ればいいと思っています。

ただし、他人に迷惑をかけずにやってほしいと思っています。

 

今回のエントリでは、日本農業を取り巻く古く非合理的な農協に使われている税金に関して書きます。

 

--

まず、今の農協が行っている事業は、戦後直後の闇市時代に米価が高騰した時から延々と引き継がれている事業です。

 

その当時、闇市で法外な高値で取引されていたコメを世間一般の人が購入できる値段で流通させるために、JAが農家からコメを買い取り、一般に流す。という今の流れができました。

 

しかし、その後、農業にかかるコストは抑えられ、需要と供給が安定してきます。食糧危機は去り、闇市もなくなり、適正価格でコメは流通させることができるような状況になったのです。

 

つまり農協のが担ってきていたコメの買い取りと流通という事業は縮小を始めるべきタイミングでした。

 

 

しかし、そんなことを当時の農林水産省や農林議員、そしてJAが許す訳ありません。

 

「コメは日本人の主食であり、安定確保と食料自給率の向上のためにも我々は必要なのであります!」

と声高に主張。あたかも国民のため、を謳っているようなこの謳い文句に農政関係者が一斉に乗っかりました。

 

農林議員は、自分の票のため。

農林水産省は、自分たちの存在意義のため。

そして、農協は自分の組織の存続とポスト維持のために。

 

そうです。誰も国民の食糧問題のために働いているわけではなく、自分の生活のために頑張っているのです。

 

--

先日、JA全中の新会長に中家さんというかたが当選されました。

いわゆる、守旧派と呼ばれるグループのドンだそうで、今のままの農協でいようというスローガンのもと、ダブルスコアで当選されたのだと。

 

 

 

これは、今の安倍政権に対して真っ向から戦う姿勢を表しています。

 

実は安倍政権は日本の最後のフロンティアとも言われる「農業」を改革するために、小泉進次郎議員を中心としたグループを作り農業改革に取り組んでいます。

 

この農業改革。詳しくは政府の資料をご覧いただくとして、基本的な考え方は、農協内の2つの事業を分離してください。と農協に依頼しているだけなのです。

 

その2つとは、

金融事業

流通事業

この2つ。

 

なぜこの2つを分離することで農業改革が進むかというと、実は農協の利益の殆どは金融事業から生み出されています。

 

つまり、農協の本来の存在意義であるはずの流通事業は全く儲かっていません。

 

何故儲かっていないか?

 

それは一言で言うと無駄が多すぎるのです。

 

東京のど真ん中んJAビルを保有し、全国の都道府県に何十もの支部がある。

その支部一つ一つに役員やら管理職やらがおり、彼らの給料を払うために農協は存在していると言っても過言ではない状況。

 

これでは、単価100円未満の野菜をいくら流通させても儲かるはずはありません。

 

また儲かる必要もないというのが彼らの本音でしょう。

 

なぜなら彼らは協同組合だから。

 

協同組合は儲かるためにあるわけではなく、組合員の利益のために存在している。

 

つまり、JAにとっては、

「日本の農産物流通を良くしていく」

「生産効率を高める農業を推進していく」

というのは取り組むべき課題ではないのです。

 

JAにとって大事なのは

「なるべくたくさんの組合員から組合費をもらう」

ということ。

これがすべて。

 

だから農家が大規模になって自主流通ができてしまったら大変です。

 

組合費が減って、流通を担うJAの価値がなくなってしまいますから。

 

 

--

日本で安くてうまい野菜を買うために変わるべきは自分たち

 

農林水産省、農林議員、JAが自ら変わることは有りえません。

長々と書いてきたように、彼らには変わる意味がないから。

 

 

でも、日本で安くてうまい米とか野菜を買って食べたい。と願っている人はものすごく多いでしょう。

 

無駄のない、先進的な農産物流通を作っていき、

農産業界に市場原理を持ち込むことこそが我々消費者にとって必要なことであると確信しています。

 

そういったビジネスに取り組んでいる農業ベンチャー企業も多数あります。

株でも買ってみようかなぁ。。。。

 

--

戦後の発想を持った組織に頼らずに豊かで低コストな農産物を消費できるようになりたい。

日本が抱える最大にして最古の産業界が農業。

 

自由化が進むことで消費者が得られる利益は莫大なものになるでしょう。

2018.06.12 神出全農理事長が「AG/SUM」で講演 = 日経新聞に大金を払って、作り上げた壮大な自作自演。 を見てきました。

アグサム。初日のシンポジウム見てきました。

AG/SUM : AGRITECH SUMMIT (アグサム)

 

 

一番盛り上がっていた?というか関係者がたくさん詰めかけたのは、こちらの講演。

 

神出全農理事長が「AG/SUM」で講演|ニュース|JAの活動|JAcom 農業協同組合新聞

 

 

さすが、JA様の理事長様。

djooの隣に座っていたJAの人なんか、

ものすごい勢いで拍手するわ、うなずくわで、

「変な宗教?JA理事長って教祖?」って思っちゃいました。

 

まさに理事長の名字の通り、神出(かみいずる)って感じで、不気味さ満載。笑

 

--

 

さて、こちらの講演は以下の四名で進みます。

 

・モデレーターの三輪氏 三輪 泰史|研究員紹介|日本総研

JA全農理事長の神出氏 

農林中金専務の金丸氏

日経新聞記者の吉田氏

 

--

率直な感想は、「台本どおり」

 

三輪氏はさすが日本総研のエリート。

非常に上手に場を盛り上げながら進めておりました。

 

しかし、JAの神出さんとJAバンクの金丸さんが、演者としてはやはりかなり足りないな。といった感じでした。

台本を見まくって、棒読みになってしまって。。。。痛々しかった。。。。

 

会場は

「これは討論ではなく、台本通りのただのプレゼンだよね。」といった雰囲気に包まれておりました。

 

--

台本にある、討論の構図としては、

1. 日経新聞の吉田氏と三輪氏が世論側にたって、JAを詰める!!

2. ただし、議論を重ねていく上で、世論がいうほどJAは悪くない!!!

という結論に続いていく。。

 

壮大なる自作自演 (という印象を受けました。)

 

簡単ですが、プレゼンの目的は以下の様なモノ。

(これはすべてdjooが感じたことですので真意のほどは神(出)のみぞ知る。)

 

 

 

1. JAは悪。という世論をどうにか払拭したい。

 

日経新聞の吉田氏が冒頭に開口一番。

小泉進次郎氏 vs JAの構図でJAがすっかり悪者になっています。会場に来ている人の中でもJAと聞くと顔をしかめる人もいますよね?」

 

と。

djoo的には、図星。

周りを見回しても、ニヤケ顔の人が満載。笑

 

続けて吉田氏。

「しかし、頑張っているJAもたくさんあるし、JA抜きでは農業革命は起きない。」 

 

と、会場にいる、次世代の農産業界を引っ張っていくであろう企業や人に

 

「JAは悪者じゃないからね!!!!」

 

JAに大金を積まれてお願いされたメッセージを発表されました。

 

 

さもないと、JAが存続していきませんからね。

JA理事長の課題というのは、農業改革ではなくて、JA組織の存続と拡大。

なのだと改めて実感いたしました。まあ、大きな組織のトップってみんなそれがお仕事ですからね。

じゃあ、JAだけバッシングされるのはおかしい?????

 →  そんなことはないんですよ。JAはバッシングを受けるべき組織なんです。 

 (その理由は後半で!)

 

2. 農業革命に置いていかれそうなJAの焦り&ぜひとも仲間に入れてください。感

営農指導をしている、JA職員の首を切りたくないので、先進農業技術の普及にぜひともJAの職員を使ってください。

というアピールが冒頭にありました。

 

会場の雰囲気的には、

「IoTのことなんにもわかっていないJA職員にそんなことできるの?」

と、まあ想定されるリアクションでしたね。

 

その辺は、どうにか頑張る!的なJAの説明が痛々しかった。。。。。

 

三輪氏も吉田氏も一生懸命、

アグリテックの普及と日本の農業革命はぜひともJAと一緒に頑張ろう!

と締めくくっていました。

 

つまり、JAとしては、どうにかあと何十年もJAという組織を今のまま維持し続けたい。

JAだけではなく、JAを支持母体としている政治家の皆様もぜひそうしたい!!!

そして農水省のひとたちも、変革はいやだ!!JA今までどおり、蜜月な関係でいたいよぉ!!!!!

 

という旧世代の農業関係者の、熱い熱い想いがこめられておりました。

 

 

おまけ:

面白かったのは、

三輪氏は、あまりにもJA側の演者の能力が低かったのを見るに見かねて、

「この会は台本なしの全部アドリブですからね!(ということにしておいてね!)」

と一言添えて会を締めておられました。あー言っちゃったよ。

会場のあちこちからは苦笑いが。。笑

 

なんともいい難い自作自演感の否めない終わり方でした。

 

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djooの感想:別にJAの職員は悪くないと思います。

djooはJAの職員の皆様は全く悪くないと思っています。

何名にもお会いしていますが、一生懸命に仕事をされているし、目の前の農家のため、野菜や果物、お米のためにちゃんと仕事をされています。

全くもって、彼らを非難するつもりはないです。

 

問題は、JAという組織自体が存在不要なのに、税金使いまくって延命させてもらっている。

(これが一般の大企業との違いです。JAがバッシングされなくてはいけない一番の理由。)

という政治的な問題です。

 

普通、民間企業でアレば、世の中から必要なくなれば勝手に倒産して市場から退場していきます。

コダックだって、カネボウさって、サンヨーだって、東芝だって。(おっと、東芝はまだ生きてましたね。先走りました。)

 

もしくはやり方や事業を変える。

富士フィルムが生き残っているのも、GEが電球作らないのもそういう、

本当の意味で優れたトップがいた。

から世の中に必要とされ続ける組織であり続けている。

わけですね。

 

一方、JAはJAとして金融から営農指導から種苗から肥料から研究から流通から。。。。。

ぜーんぶ抱え込んでいる。

 

しかもすべての事業において、魅力(=競争力)がない!

 

JAがやっていることは、必要。

でもやりかたがものすごく時代遅れで生産性が低すぎる。

というのが問題なんです。

 

まあ、役所的な組織なので、組織として利益をあげようとする努力が全くなされていないのは当然ですよね。

だから著名な起業家や政治家は民営化を進めようとするわけです。

 

biblion.jp

このあたりは大前研一氏の記事にわかりやすく書かれていますのでそちらをご参照。

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つまり、日本の次世代の産業の根幹となりうる農業に革命を起こせる組織としてのポテンシャルはほぼ0ですよ。

ということです。

 

万が一JAが日本の農業革命を進めていくとしたら、間違いなく日本の農業は消滅するでしょう。

 

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今回のシンポジウムを聞いて、全くJAは変わる気が無いです!と、次世代の農業を引っ張るリーダーたちに発表をされたJA理事長。流石でございます。

 

「美しく、緩やかにJAという組織は衰退していくのだ」という確信を会場中にばらまいた、そんな日経新聞の本当の意図が見える会」でした。(さすが日経新聞様!!!)

 

 

最後に、

一般論として、

「怪しいものじゃないですよ!! ^^!!」

と言われたら、余計に怪しむって(笑)

 

やり方考えないと。