素人が日本企業のコアコンピタンスを考えてみる

djooです。

新卒就活生になった気持ちで、日本企業が世界に誇れる強さの源泉(=コアコンピタンス)は何か考えてみます。

  

何度も何度も書いてきましたが、日本企業が成長してこれた一番の理由は人口の爆発的増加です。

 

この強みがなくなった今、何を武器に世界と戦うべきなのか。

はたまた戦うべきなのか。

 

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日本がものづくりでやっていけると、未だに信じて疑わない人がいることに驚くことがありますが、その技術やら設計開発力なんてものは今の時代では強さの源泉にならないのは当たり前ですね。

 

最終製品を見ているとわかりますが、5年前の高級スマホは現在の格安スマホに敵いません。

要するに、せいぜい5年でその技術は市場では通用しなくなるような時代です。

 

商品やサービスを売る/作る上で本当に競争力となるのは以下のようなものがある。

 

1. 地理的条件や長い歴史の中で醸成されてきた文化を使った商品サービス

>レアアースが必要な電池

>農産物 / 海産物 などの地理的条件を人工的に作ったとしてもコストパフォマンスが見合わないようなもの(ビニルハウスや養殖でどこでもなんでも育てられるかもしれませんが、それに見合う採算が取れない)

>日本古来の建物を資源とした観光

>雪山や地中海性気候を楽しむ観光

>長い時間かかって醸成されてきた文化が醸し出す街の雰囲気や人の雰囲気

こういうものは良さをしっかりとアピールできればまだまだ日本が世界に売れる余地があります。

売り方が悪いだけ。

 

2. 機能や性能の進化がほぼ止まったような商品における圧倒的なブランド力

>資生堂の高級化粧品、SEIKOの高級時計、和食器や着物などの日本文化を強みとした商品などブランド力がある商品

 

それらは技術開発やコスト競争をしているわけではなく、あくまでの消費者に根付くブランドイメージを武器に戦っているからです。

 

資生堂の高級化粧品でなく、ニベアクリームだけでも全く肌に問題なかった。というようなブログ記事が結構出回っていますが、女性自身にとって、高い金を出して資生堂を使っているという満足感をニベアが与えるのは難しい。

 

要するにキャバクラに行っていい気持ちになるおっさんと同じようにそういうものでいい気持ちになりたい女性は一定層いるわけで、そういう人たちへの満足感を売っているブランドものはなかなかなくならない。

 

いつまでたってもエルメスやヴィトンのバッグが売れるのはそういう理由です。

圧倒的に合成繊維のバッグのほうが機能が優れていてもそれらのバッグは何十万、何百万という価格で売れる。いわば芸術品を売っている感覚ですね。

 

 

3. めちゃくちゃ作るのが難しいとされている一部のモノ/特許をとった圧倒的な製品

自動車のエンジンや原子力発電所、航空機など、一部でまだまだ設計開発生産が難しいとされているものもあります。

 

しかし、例えば自動車なんぞは、そのうち全てがEVに変わっていくのは自明で、パソコンの組み立て同様あっという間に製造技術が必要なくなる時代が来ます。

 

原子力発電所も作るのが難しくリスクが大きいものですが、太陽光発電でそのうち全ての電気が賄われるようになるでしょう。だからそんな技術は必要なくなる。

 

例えば航空機を完全に自前で作れるようになればしばらく、アメリカ勢との競争は厳しそうですがしばらくやっていけそうですね。

 

 

ユーグレナミドリムシの培養を完全に支配できればエネルギーや栄養ベースの食に関してはかなりの競争優位を保てるはずです。

 

4. スーパーマリオポケモンジブリなどのキャラクター

これらは著作権の問題も絡みますが、ディズニーが未だに世界で一番のコンテンツ制作会社なのはミッキーマウス著作権をあの手この手で抱え続けているディズニーの政治力のおかげです。

matome.naver.jp

 

5. 常に時代の流れに合わせて企業の業態を変えていける経営陣を保ち続けられる企業文化

ちょっとトリッキーなくくりですが、トヨタがエンジンに関わっている人全てを解雇して関連会社を全て潰すようなことができればトヨタはEVの会社として戦っていけるかもしれません。

要するにトヨタって昔はエンジン車を作っていたらしいよ。みたいな状況が作れればOK。そういう企業文化があれば生き残っていけるはず。

医療機器で世界一のGEってもともとは電球作ってたらしいよ。みたいなことです。

 

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さて、まだまだ抜け漏れがたくさん有りそうな感じです。

 

冒頭に書いた、就活生になった気分で。という部分に関して触れます。

 

せっかく今まで書いてきてあれなんですが、50年後に生き残っている企業に入ろう、そしてそのために強い会社に入ろう。なんて思っていたらそれは投資家の目線ではOKですが就活生としてはNGです。

 

なんかせっかく考えてきたのに無駄だな。と思わないでください。

 

なぜかというと、最初に入る企業が生き残るかどうかなんで就活生、これから社会に出る人に取ってはあんまり関係が無いことだから。

 

そんなことよりも、自分自身を上のような条件に照らし合わせて、ずっと価値を提供できる個人になれるように考えることが大事。

 

いつまでも価値を提供し続けられる人になるにはどうしたらいいのか。

そしてそのために自分は社会人最初の職場をどこにするのか。

そういう風に、自分を会社のように考えて就活することが一番大切です。

 

それは起業家精神とときに呼ばれますが、会社に所属して給料をもらうという考え方から、世の中に価値を提供して世の中から対価をもらうという考え方に発想を変えてみてください。

 

そうすると、より自由に自分らしく自分にマッチした企業を受けることができます。

まずは自分らしく考えた結果、浮かび上がってくる会社を選ぶことをしないと入社できないし、入社できても活躍できないし楽しくない。

 

モバイル通信の歴史を勝手に振り返ってみる。そして格安SIMの次とモバイル通信の未来を想像してみる。

djoo.hatenablog.com

はじめに

スマホの維持費を格安に抑える方法を考えているときに、

「今後のモバイル通信はどうなっていくんだろう?」

と考えてみました。

 

企業や技術動向を調べたわけではなく、自分の考え(予想?)をまとめてみます。

 

過去を振り返ってみる(年数は適当)

通信に関するサービスは毎年のようにそのスタンダードが変わっています。

 

20年くらい前?はドコモやKDDIなどの折りたたみの携帯電話が主流でした。

「パケット」という今では全く使われない独自のデータ単位も存在しました。

 

パケ・ホーダイという今の子達が聞いたらなんだかわけの分からないサービスが主流で日本ではデータ通信は使い放題というのが当たり前とかんがえられるようになります。

 

iモードなどのキャリア専用のサービスが主流だったのは、まだまだPC用のサイトはデータが大きすぎたため携帯用には不向きでした。

 

 

その後、5年前くらいまでは、大手キャリア3社がスマホiphone市場を独占。

「2年縛り+端末料金無料」

 

 

最初から最後まで残り続けた日本メーカーは、ソニーくらいでしょうか?

日本メーカーの凋落を横目にサムスン電子が世界一のスマホメーカーになっていきましたね。

 

このときにソフトバンクが大きく躍進しました。

理由はiphoneなのですが、実はその当時docomoKDDIからもiphoneではないスマホが出ていました。

かくいう僕も、日本で最初に大手キャリアから発売されたAndroid 端末を使っていたわけですが、全くユーザーが増えなかった。

 

それは何故かと言うと、@docomoのメールアドレスが使えなかったから。

その当時、携帯ではまだ主流ではなかったGmailが必要だった。

 

僕はGmailを2008年くらいから使っています。

Gmailの誕生が2004年なので4年後、とかなりあとですが、それでも当時は先進的だった。

 

もともと、hotmailをずーっと使ってきていましたので、クラウドサービスのメールに抵抗はなかったし、PCと連動されるならちょうどいいやということでさっさと乗り換えられたわけです。

 

その後、各社は自社のメールアドレスが使えるスマホを売り始めます。

 

自分のキャリアを使ってくれている一番の理由がEmailアドレスであるというのに、スマホではそれがつかないというのはおかしな話です。

 

無事に各社は自社のアドレスを使えるスマホを販売できるようになり、iphoneも各社から販売されるように。

 

通信速度の増強とカメラ技術の進歩により、デジカメとカーナビが携帯に取って代わり始めたのもこの時期。

 

 

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んで、一気に話は進んで、ここ7、8年位でシムフリーという考え方が一般的になり、「格安通話SIM」が登場、そしてあっという間に主流に。

 

実は、2001年にはすでに、b-mobile移動体通信事業者(かそういどうたいつうしんじぎょうしゃ、英語: Mobile Virtual Network Operator, MVNO)第一号としてサービスを開始していました。

 

僕も2010年くらいには、docomoでは通話のみを契約してb-mobileのモバイルルータで通信をするという状況を作っていましたが、それでもサービスが開始されてから10年もあとに初めて購入したんですね。

 

 

更に、イオンとかヨドバシみたいな小売店が参入してきたことで通信に疎い人でも格安サービスを享受できるようになった。

 

 

ちなみに、携帯価格に関しては、北米よりも日本の方がコストパフォマンスがいい。

 

孫さん率いるソフトバンクが、Sprintを買収したときに

「中国の空がスモッグで曇っているようにアメリカの上空にも高額な携帯料金というスモッグがかかっている。僕はそれを取り除き、青い空を見せる。」

というようなことを言っていました。それくらい日本のモバイル通信は進んでいるということです。

 

 

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さて、では、これらの変化の根底にある大きな流れを考察してみます。

 

 

キーワードは

 

1. 通話 → データ

2. クローズド → オープン

3. 個 → 公

 

この3つです。

 

 

一つ目の 通話→データ と言うのは、コミュニケーションに用いられる電波の種類が通話帯域からデータ帯域に一気に変わっていったということ。

 

通信速度が飛躍的に高くなった3G通信あたりから、SkypeやLINEでの電話が使い物になるようになった。

 

次にクローズド → オープン というのは、端末と通信先の2つで起こった変化。

 

 端末の方は、SIMフリーが実現したこと。

これによって、端末と通信をそれぞれ別々に選べるようになった。

 これがなければ格安SIMは成り立たない。

 

 

通信先というのは先程あげたimodeでは無いけれど、過去のモバイル通信では通信先がある程度固定されていた。

 

しかし、今では、その全てがインターネットのみで完了できるようになったということ。

 

先に上げましたが、@docomoとか@softbankのメールアドレスの代わりにGmailやLINEやFB(ちょっと昔はmixi)でコミュニケーション取れるようになった。

これもキャリアにこだわらなくてもいい大きな理由。(今でも@docomoにこだわっている人とかいるんでしょうか?)

 

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さてさて、ここからは未来予想です。

最後は量子コンピュータとかAIの話まで突っ走ります!(笑)

 

まずは、直近、あと1年か2年くらいでスタンダードになるのは「IP電話」のみを保持する人の爆増です。

 

固定電話も携帯電話もすべてがIP電話化されていくでしょう。

 

 

僕が選んだコンビネーションですが、「データSIM+IP電話の組み合わせが主流になります。

通話SIMからデータSIMに大量に人が流れ込みます。

そのうちあまった通話のための帯域をデータに割り当てるということを総務省が発表するでしょう。

 

 

楽天ではすでに、この流れを汲んで050データSIMなるサービスの提供を始めています。 

(今のところ、僕はこれをおすすめしません。050の番号取得のために月額100円程度のお金が取られているから。SMSを必要としないのであれば、ただのデータSIMとサードパーティIP電話サービスでOK)

 

 

これで、通話用の電波を全く使わなくても事足りる。という状況がやってきたわけです。

 

 

しかしこのIP電話も一過性の人気で終わる可能性がある。

と言うか電話番号自体がなくなる可能性が高い。

 

もしもすべてのコミュニケーションがLINEやGmailSkypeで済むとしたら、電話番号なんて持つ必要は無いわけです。

 

電話は公共性が高いサービスですから公共機関や企業は持ち続けるでしょうが、個人や小さな店舗では電話番号を持っていません。となるものが増えます。

連絡はメールかSkypeかFBかLINEで取り合う。というのがより当たり前に、より一般的になります。

 

結局古いものとのつながりが必要だからやむを得ず電話番号を持つわけです。

 

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 さて、大きな流れの3つ目の「個 → 公」というのは簡単に言うとクラウドサービスです。

 

昔はメールは端末に保存されるものだったんですよね。

機種変更のときにデータを移す必要があった。古い携帯電話をずーっととっておく人もたくさんいた。

 

それは写真とかメールが端末に保存されてしまっていたから。そういう意味で端末やキャリアの縛りがすごく強かった。

 

しかし今ではLINEやFBのデータにはどこからでもアクセスできるし、端末が変わっても情報は引き継げる。

 

写真もGoogle Photoを使えば端末に保存する必要は無い。

電話帳もGoogle コンタクトに保存されていたり、iphoneiCloudに保存されているから端末やキャリアは関係ない。

 

ちょと話が長くなってしまいましたが、こういった「個 → 公」の流れを完了することで、モバイル通信の大きな変化は終わりを迎えるのでは無いかと思っています。

 

その最後の変化、「個 → 公」はSIMカードが無くなることで完了します。

 

これが今、僕が考えられるモバイル通信の最終形態です。

 

公衆Wi-Fiがメジャーに。

いずれ、SIMカードがなくなり、Web上のアカウントをKeyにしたWi-Fiアクセスのみでどこでも通信ができるようになるはずです。

 

東京や横浜などでスマホWifi電波表示を見ているとわかると思いますが、どこでもいろんなWifiが飛んでいますよね。

 

 

そのうち、23区内カバー率99.99%とかの公衆有料Wifiが出てきて、東京に勤める大半の人は、その契約のみしていればどこでもネットや通話ができる。という状況ができるはず。

 

 

ただし過渡期には、SIMはバックアップとして契約が必要になるでしょう。

多分、プリペイドSIMが主流になります。

「3,000円 / 10GB」

とかこんな感じの。

 

今は「格安SIM」という言葉で販売がされていますが、そのうち「格安公衆Wi-Fi」と格安端末のセットが売られるでしょう。

 

端末と一緒に購入することで、公衆Wi-Fiの使用が期限付きで無料でできるセットです。

 

購入するのはネット上のアカウント。なのでSIMの新規契約手数料のようなものもなくなります。

 

乗り換えもあっという間。

価格比較サイトでどんどんと安い公衆Wi-Fiができてきますから。

 

アンテナを持っている大手キャリアは今の携帯用のアンテナをSIMなしでつながるように改造していきます。

(これはできるのかどうか知らないけど・・・)

 

 

最後にIoTやAI、量子コンピュータについて簡単に書きます

 

これらの流れが何を意味するかというと、通信機能さえ持たせておけば、すべてのものが、いつでもどこでもつながっていく、ということ。

 

アメリカのamazonが発売し今年のヒット商品番付横綱間違い無しなのがECHO。

これはスピーカーのような形をした通信端末です。

 

話しかけることでWi-Fi経由で直接amazonのカートに商品を追加 / 購入を完了することができる。

 以前流行った、amazon dashなども同じ仕組み。

 

これは今は家のWi-Fiのみで動いていますが、そのうち公衆Wi-Fiでもできるようになります。

 

 

SIMカードが要らなくなったときには、靴にも服にもメガネにも超小型の洗える通信端末が搭載されて、歩くときの振動のちからを使って、発電して発信するということが普通になっているはずです。

 

そして歩数や移動距離、汗や体温情報、見たものや聞いたことすべてが自分のGoogleのサーバーにつながる。

その上でそのサーバーはスマホに対してそういったインプットから導き出される、アウトプットを提案するようになるのです。

膨大なデータを処理し適切なアドバイスを出す。これこそがAIに求められている能力です。

人間が今やっていることに限りなく近い選択を膨大なデータの統計から導き出す必要がある。

 

「今日はもう1万歩のウォーキングを完了しました。これで15日連続達成ですね。先月の3日に彼女に送った宣言メールを見事に達成です。達成記念のメールと先ほど公衆監視カメラが撮影した写真を送っておきますね。

 

さて、体温が上がっているからこの先15m先にあるコンビニで栄養ドリンクを飲みましょう。なぜなら発汗量が多く、朝から食べているカロリーではやや足りないからです。

そのコンビニでは今キャンペーンをやっているのでこのクーポンを使いましょう。クーポンはすでにサーバーに登録済ですので、指紋でお会計をすればクーポンが適用されますよ。」

 

自動運転が盛り上がり始めている自動車もその一つ。

 

通信機能を備えておけば、契約されている公衆Wi-Fiを経由しながら常にサーバーと車がつながるようになる。安定通信ができる状況であれば、個々の車はセンサーと通信機能を備えるだけでよく、計算は集中管理されたGoogleのサーバーで行えば良いわけです。

 

 

ここで必要になるのが量子コンピュータ

時速100km/hで走っている自動車からの膨大な計算を瞬時に実施して車を操作する必要があるからです。

 

NVIDIAが開発しているチップは個々の車に搭載する簡単な処理ができるチップですが、将来的には通信速度と安定と量子コンピュータによって、ブレーンは一箇所でOKになる。

 

 

実はこれらのことって結局は今人間がやっていることなんですよね。

情報は今のスマホにだいたいあるか入力している。

 

でもつながっていない。

 

 

 

これらをつなげて一つのアウトプットを出すために必要なのが

目と脳みそ、つまり、IoT(センサー) と AI(ロジック) + 量子コンピュータ(計算速度)です。

 

 

あとがき

こう考えてみたときにどういった企業が情報通信の分野で強く生き残っていくのか想像できます。

 

最終的に行き着くのは、アンテナを持っている大手キャリアの安定感は抜群だということ。

 

すべての情報は結局のところアンテナと電波を通さずには通信できない。

 

通信料は今後も指数関数的に伸びていく。なにせ、人間の行動、一挙手一投足すべてがデータ化される時代がもうすぐそこに来ている。

 

今はアップルやサムスンなどの機器を作っているメーカーが台頭していますが、最終的にはサーバーでの情報処理と通信インフラ。この2つが勝つはずです。

 

端末はただの目や耳になるだけ。モジュールができてしまえば誰でも作れるものになります。車ももちろんそうです。

 

アメリカのIT各社がAIの研究に巨費を投じている理由はつまり、結局のところデータをどうやって処理するか。ということができないとサービスを提供できないとわかっているから。

 

そして、どこよりも先に、Googleのサーバーが一番。となれば他は何もいらない。

Googleアカウントですべてがつながり、Googleサーバーの処理が人間を助けていく。

 

そしてGoogleはサーバーをつなげて情報処理させることはできるけれどもそのサーバーのブレーンであるチップはインテルNVIDIAが作っているわけです。

(孫さんが英アームを買った理由は個々です。結局インテルにチップの設計図を納品しているのはアーム。アームの設計図がないと、インテルがチップを作れずに、Googleがサーバーを作れずに、集められた情報を処理できずに、情報を集めるためのセンサーもアームがいないと作れずに、、、という風な、ある意味食物連鎖の頂点にあるのがチップの設計図。なわけです。天才ですね、孫さんは。)

 

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おじさんやマスコミはSFのような世界、とこういう世界のことを言いますが、別にSFでもなんでもなくてその時代を生きている若めの人に取っては当たり前に感じるはず。

 

人生が長い人、すなわち若めの人は、おじさんたちと一緒に、SFとひとことで片付けるのではなく、そういう時代は誰によってどうやって作られ、そしてその時代にはどんなものが、どんな人が求められるのか。を考える必要があります。

また省益のために必死な農水省/税金投入と高値じゃがいもそして、市場の不活性化 -じゃがいも不作で30億円の補助金-

www.nikkei.com

 

相も変わらず、農水省と農林議員の皆さんは自分の票と省益と給料のために国民の税金と商品選択の自由を奪おうとしていますね。

 

米農務省によると、日本で消費されるじゃがいもやじゃがいも製品の78%は米国産です。

だとしたら、じゃがいも不足の問題を解消するためにもっとたくさんのじゃがいもを輸入すれば今回のような問題は解決できるはず。

 

ではなぜ今回の問題が起き、それを輸入で解決できないかというと、農水省が作っている輸入障壁のせいです。

 

実は、北米から輸入されているじゃがいもは、乾燥じゃがいもや冷凍じゃがいもなど。

ポテチに使われる生鮮じゃがいもは輸入できない。

 

それは遡ること1950年、国が害虫が国内に入ってくるのを規制するという大義名分で輸入を禁止したことに始まります。

 

その後、2006年のじゃがいも不作のときに、やむなく一部の州から特別な検査を受けた生鮮じゃがいもだけを、2月から6月という期間限定で輸入することをはじめました。

 

 

TPPでこれらの問題が解決されると期待していた、国内の食品加工会社や北米の農家はトランプさんがTPPを離脱すると言って悲しんだでしょうね。

 

反対に嬉しかったのは、農林議員と農水省とJA。

 

彼らはまたしても補助金をばらまくという大義名分を得たのです。

 

でも、声をあげなくてはいけないのは、我々国民一人ひとりであって、TPPを待っていてもだめなはず。

 

考えてみてください。

 

カリフォルニア州って日本よりも面積が大きい。

その上日照時間も長くて人口密度も都市化が進んでいる地域の比率も低い。

 

広大な土地で日本では考えられないような大規模なじゃがいも農家がゴロゴロいるんです。

 

葉物野菜と違って、じゃがいもは日持ちする野菜です。

船便で輸送しても品質的に問題ありません。

 

 

圧倒的に安いじゃがいもが太平洋のその先に山のようにあるというのに日本では北海道で作られた高級じゃがいもしか生鮮野菜コーナーに並ばない。

 

挙句の果てに国民の税金を投入して農家を助けると言う。

 

これはどう考えても国益に沿った考え方では無いと思います。

 

米不足。

バター不足。

じゃがいも不足。

 

不足=補助金で補うという政府の市場介入が続く限り根本的な解決は先送りされ続けるでしょう。

 

ちなみにアメリカではじゃがいもは1kgあたり大体$1.5-$1.8ドル。

日本のイオンとかだと1KGあたり、250円くらいでしょうか。

 

大体日本は1.5倍位高いと思っていいでしょう。

 

人件費が高いアメリカで生産されたじゃがいもの価格がこれですよ。

 

(例えばカリフォルニアで農家に雇われているメキシコ人のバイトの時給は2,000円以上が普通です。サンフランシスコのIT関係の新卒者の年収は平均1,000万円)

格安データSIM+IP電話+キャッシュバック = スマホの維持費を月額300円以下に

djooが日本に帰るにあたり、スマホの契約をどうするか色々と試算しました。

 

数年前、日本にいるときにはすでに格安SIMを使っていましたが、その後北米駐在中に沢山のサービスがスタートしているようです。

 

アメリカでもUnlocked phone(シムロックフリー)の携帯を使っていましたので端末はそのまま今のものを使い続けるとして、SIMのみの購入。

 

結論から言うと、どのサービスも大して値段の差が無い。

というのがわかりました。

 

 

大体、1600円前後で毎月3GBのデータを使えるプランです。

実測値での通信速度には差があるようですがまあ、Wifiが繋がらないところでそれなりの速度でネットができればいいと考えているdjooにとっては通信速度は大した問題ではないです。

 

3Mbpsくらい出ていれば十分。

 

ということで、安いSIMを探す。というアプローチは無理そう。

 

んで、切り口を広げて考えてみたところ、以下の部分で更にお得になる可能性あり。

 

・キャッシュバックやポイント還元などでお得にならないか

・通話SIMをやめてしまうことはできないか。

 

さてさて、前提としてdjooが考えているSIMは自分と奥さんの分の2つ。

 

仕事では使うかもしれないけどそこまでヘビーユースはしない。

 

 

ということは、ラインが使えて、Gmailが見られて、Google MAPとナビが使えて、さらにちょこっとネット検索ができればOK。

 

ということで至った結論は、

・毎月3GBのデータSIMを契約して、Smartalkの050IP電話を契約。

・更にカカクコムなどのキャッシュバックキャンペーンを利用して1年に一度位の頻度でデータsimを買い換える。

 

これです。

ちなみにデータの使用量を3GBとしたのは実測値ベースで必要量を算出した結果。

 

アメリカでは4GBの契約していましたが、だいたい月に2GB-3GBくらい使ってました。

ときには4GBを超えるときなんてあったりして。

 

 

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さて、金額計算も含めて、メリット・デメリットをまとめてみます。

 

メリット

・月額契約料金がお得に。

 → データSIMの場合3GBで月900円くらいが相場。これは通話SIMに比べるとマイナス600円-700円(夫婦二人で年間17,000円程度の節約に。)

 

・契約期間の縛りなし

→ 通信会社の選択自由。いつでも乗り換え可能

→ キャッシュバックキャンペーン使い放題。

(ただし初期費用3,000円とキャンペーン適用契約月数があるため更新は1年に一度かな)

 

MNP関連の手数料や手間が無い。

(端末/回線に関係なくSmartalkのアプリが使えれば自分の電話番号を保持可能)

 

・通話料金が安い

IP電話の基本通話料金は通常の通話SIMの料金よりもお安い。

楽天でんわとかのサービスと比較すると大きな差は無いですが。

 

・一部の050同士の通話は無料

 

 

デメリット

・通話品質が悪い可能性がある。

(通話用の電波帯域ではなくて通信用の帯域を使用するため不安定/LINEやSkypeのような感じ)

 

・090、080始まりの番号がもらえない。

 

・通話の際にデータ通信が必要になる。

 

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こんなところでしょうか。

 

要するにどれくらい電話をするのか。というのがこのプランを選ぶ際には大事なポイント。

 

ちなみに、IP電話の費用に関してはこちらの記事を参照しました。

スマホ用IP電話アプリ比較表(料金・通話料・機能) - スマホでんとく

 

決め手は月額料金が不要で固定電話/携帯電話の双方に同一の料金で通話できる点。

さらに、必ず相手に番号の通知がなされる。

 

そして、いろいろなものに登録する電話番号を持っておきたかった。

050の番号があれば固定電話や携帯電話からの電話も受けられる。

 

要するに殆ど使わないけど電話番号を持っておきたい。と考えたときに最安の方法が050IP電話であると結論づけたわけです。

 

 

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これらの結果を踏まえて一体いくら位お得になったのか検証しましょう。

まず今回購入したSIMは以下のもの。

 

kakaku.com

 

このプランでは1年後に合計で11,000円のキャッシュバックが得られます。

月額900円のSIMを契約することで1年後に11,000円のキャッシュバックということは、12ヶ月 月額料金無料。ということです。

 

さて、キャッシュバックがあるプランは他にも幾つかありました。

そして通話SIMとの料金比較も含めて下記の表を作ってみました。

 

会社 プラン 1年間実質総額 月額料金 初期費用 キャッシュバック 備考
楽天モバイル 通話SIM 3.1GB ¥9,994 ¥1,600 ¥3,394 ¥12,600 初月無料分をキャッシュバックとして計算
楽天モバイル データSIM 3.1GB ¥5,294 ¥900 ¥3,394 ¥8,900 初月無料分をキャッシュバックとして計算
ビッグローブ 通話SIM 3GB ¥8,594 ¥1,600 ¥3,394 ¥14,000  
ビッグローブ データSIM 3.GB ¥3,194 ¥900 ¥3,394 ¥11,000  

 

この結果、これは1年間の実質総額比較です。

月額では無いですよ。年額です。

 

赤字のビッグローブ データSIMを使った場合、一ヶ月に266円です。

この結果は衝撃的ではないですか?

 

通話SIMのがキャッシュバックは大きいですが、年額で計算すると4,000円くらい高い。

 

4,000円なら通話SIMでもいいかな?と思ったあなた。

ここからがデータSIMの本領発揮ポイントです。

 

キャッシュバックプログラムを1年毎に使い倒して再契約を続けていく。

上述したように、最初の1年間の年額料金は4,000未満と格安だと説明しました。

 

しかし、2年目はキャッシュバックもなく、通常の900円が月額基本料金として必要になってしまいます。

 

そこで、1年後にキャッシュバックを貰った後に、この契約を解約して、また新たにSIMを契約し直す。

すると、理論的にずーっとこの価格でSIMを維持できます。

 

この方法を使うときの注意は通話SIMではMNP転出転入手数料が発生してしまう。

また契約の縛りがありますので、キャッシュバックを受け取ったあとも契約を続けざるを得ない状況になる可能性が高い。 

 

一方、

データSIMの場合、解約手数料もMNP転出転入手数料も不要なためこの方法がお得に使えます。

 

ここが一番のポイント。

 

サービス・プロバイダ各社は、新規顧客獲得と既存顧客離れを食い止める、ことに躍起になっています。

しかし、データSIMの場合、新規顧客獲得のためのキャッシュバックがある一方で、既存顧客離れを食い止める効果のある、MNPの手間や解約手数料、契約期間などの縛りが皆無に等しい。

この差を利用した作戦です。(作戦というと大げさですが。。。)

 

解約と再契約の手間を惜しまなければ、この価格は維持できるはずです。

 

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実際問題、解約や再契約するための手間や負担もほとんど無いと言っていいでしょう。

ネットでポチポチやって、送料無料でSIMが家に届けられます。

 

1年に一度、この手間をかけることによって、何もせずデータSIMの契約を続ける場合に比べて実に10,000円以上もお得に。

 

SIM一枚の申込みとセッティングに1時間かかったとしても時給10,000の価値がある仕事です。

 

 

もちろん、キャッシュバックキャンペーンがいつまでも続いていくとは思っていませんが、格安SIMのほとぼりが冷めるまではしばらく各社がそういうキャンペーンを続けていくでしょう。

 

 

そして、ほとぼりが冷めた頃にはまた新しいサービスが生まれているはずです。

そんな時でも、解約手数料無料ですのですぐに新しいサービスに乗り換えられる。

 

 

選択の自由があるというのは素晴らしい。

結局、どのクレジットカードが一番いいのか考えてみた (モデルになっているのは過去djoo家)

Googleで「クレジットカード 比較」などと検索すると山のように比較サイトが出てきます。

 

価格コム等の大手から、個人のブログまで。。。

 

 

そういう情報の殆どは以下の2つのポイントを中心にかかれています。

 

1. 還元率が高い

2. 入会特典が多い

 

そして、よく紹介されているクレジットカードは

 

3. アフィリエイトプログラムが充実している

 

という特徴も持ち合わせています。

 

要するにブログの運営者は紹介手数料欲しさにやたらめったら褒めちぎるわけです。

楽天カードとかはまさにそれです。

(楽天カードが悪いわけでは無いですが、紹介されている数=人気では無いです。)

 

 

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この記事はそういうクレジットカード比較をするわけではなく、

シンプルに、どのクレジットカードを使うことで一番儲かるか。

というのをdjooの実際の消費活動を分析して結論付けます。

 

 

 

 

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まずは論法です。

 

得たい結果: どのクレジットカードが一番儲かるか

 

考え方:

1. 過去2年間のクレジットカード実際の使用場所や金額を集計

2. その結果を元に還元率の計算を実施。

3. 集計結果を元に、どのカードをどのモールで使用するのがベストかシミューレーション

楽天やヤフー、amazon等の特定のモールで買い物をたくさんしているならそのモールが発行しているカードを使うことでより多くの還元を得られるはず。

 

 

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楽天カードは還元率が高い。とかヤフーカードだとファミマでもポイントが貯まる。」

 

 

みたいな宣伝文句を見ますが、それが実際に個々人のクレジットカード選定にどのくらいのインパクトがあるかはちゃんと試算してみないとわかりません。

 

 

僕自身が日本に帰国するにあたり、クレジットカードを見直そうと思ったのがこの記事を書こうと思った動機です。

 

 

amazonでも楽天でもサークルKサンクスでもファミマでもイオンでもセブンでも買い物するけど、じゃあそういう人にとってはどのカードが一番いいの?」

 

 

 

こういう問に答えるためにかきました。

 

 

 

 

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さて、 検証候補のクレジットカードは以下の5つ。

選定理由は、、、、

・高還元率 × ポイントの汎用性

(細かい考え方はこちらからどうぞ) ↓↓↓

クレジットカード① - djoo’s diary

クレジットカード② - djoo’s diary

 

 

 

1. amazon クラシックマスターカード

 

2. amazon ゴールドマスターカード

 

3. Jaccsカード(REXカード)

www.jaccs.co.jp

 

4. 楽天カード

hb.afl.rakuten.co.jp

 

5. Yahoo! Japan カード

card.yahoo.co.jp

 

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仮説です。

 

 

もしも全ての消費活動をamazonを通して実施しているとしたら、amazonカードを使うことで最大限の還元を受けられそうです。

 

 

同様にヤフーや楽天を中心に買い物しているのであれば、楽天カードかヤフーカードが良さそうです。

 

じゃあ、実際にはクレジットカードで何を買っているのかを赤裸々に見てみましょう。

 

 

 

過去2年間のクレジットカードの使用明細の分析結果

(東京在住時のデータ)

 

クレジットカードの明細はネットから簡単にExcel形式でDLできます。

 

 

そのデータをつかって、今回の検証に即した分類を施したモノがこれです。

(年間150万円もクレジットカードで買い物してると思うと、まずは節約だろ。と突っ込みたくもなりますが・・・)

 

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まずはこの結果を考察してみます。

 

思ったよりも、amazon楽天、ヤフー以外での買い物が多い。

実に、80%は上の3大モール以外での買い物です。

 

青い部分、実店舗や直接支払いと言うのは、外食や近くのスーパー・コンビニ。

日経新聞の購読料や生命保険料など楽天amazonを介して支払うことができない支出です。

 

特に大きい通信費と光熱費は外出しにして考えています。

 

さて、この結果がdjoo家の現実的な消費行動だと仮定します。

そしてこの場合に一番有利なクレジットカードは何なのか。と考えていきます。

 

次に、先程の5枚のカードそれぞれでこの金額を支払った時に得られるポイントを計算してみます。

 

各カードのポイント還元は下のように考えます。

 

amazon ゴールド
(amazonで2.5% / それ以外1%)
amazon クラシック
(amazonで2% / それ以外1%)
jaccs
(一律1.25%)
楽天
(楽天で2% / それ以外で1%)
ヤフー
(ヤフーで2% / それ以外で1%)

 

 

 

還元率は誕生月とか5の付く日とか楽天イーグルスが勝った翌日とか、そういう条件で数%上ブレる可能性があります。

 

 

 

よって、楽天カードとヤフーカードではそれらのショップで買い物すると、クレジットカードの還元だけで2%のポイントが得られると仮定しています。

 

 

 

 

その結果がこちら。

 

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ポイント還元率一律1.25%のJaccsカードが2位のamazonクラシックカードに3,000円以上の差をつけて圧勝しています。

 

 

ちなみに、その当時、Jaccsカードの還元率は1.75%だったので、まさに完勝だったと言えるでしょう。 

 

次にもしもモールによってカードを使い分けることが許されるなら。と仮定します。

 

 

これは本来djoo的には嫌なことです。

理由は、

「使い分ける手間がかかる」「ポイントの失効可能性が高まる。」

からです。

 

しかし一応シミュレーションしてみます。

 

その結果がこちら。

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右側の2つの赤バー。これが最適カードを選んだ場合のパターンです。

消費行動に合わせて最適なカードを選んだ場合、何も考えずに単一カードを使う場合よりも、年間で4,000円も還元金額が増えることになります。

 

要するにこの4,000円のためにカード使い分けの手間をどれだけかけられるか。というのがポイントになりそう。

 

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さて、次にこの最適カードを選ぶという手間をもうちょっと簡略化させるパターンを考えてみます。

やることは以下の3つ。

 

1. ネットモールでの買い物をamazonに集約する

2. 実店舗での買い物をamazonに10%ほど集約する

3. 保持するカードをamazon系カードとJaccsに絞る

 

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こうすることで「amazonで買い物するときは登録されてるamazonカードを使うけど、それ以外は全部jaccsでOK」という状況を作れます。

 

これならやっていけそう。

 

手間はかかりません。

また、ポイントが失効する可能性も低いでしょう。

 

そもそもamazonのポイントは、楽天やヤフーのポイントのように1ヶ月でなくなる期間「限定ポイント」のようなことも無いですし、ひとつのモールに絞ることで頻繁に買い物が発生するためポイントをお金同様に使っていけるはず。

 

 

さて、その結果はこちら。

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この結果、amazonクラシックカードとJaccsカードのコンビネーションを使いこなすことでもっとも還元率の高い状況が作れる。というのがわかります。

 

 

特質すべきは、消費行動を変えずにカードを最適化した結果よりも、本シミュレーションの方が還元率が高い点です。

 

つまり、各モールに最適のカードを使い分けるよりも、使うモールを統一することの方が効果が高いということです。

 

もちろん、各モールでの販売価格が一様であるわけではありません。

ある商品は圧倒的にヤフーが安かったり、ヨドバシカメラがやすかったり、駅前のイオンが安かったりするでしょう。

そういう場合は、おそらくモールを限定するよりも、安い値段で購入することのほうがメリットは大きいと思います。

 

 

 

 

「壁を登るのを手伝う」 or「落とし穴から救い出す」 親として、子供にあげるならどっち?

djoo家には一人息子がいます。

 

まだ幼児ですが、常々考えるのが親として子供にどこまでの支援や手伝いを施すかということです。

 

子供ができる前は、子供の自立性や自主性を尊重したいと考えていたのでなるべく親は何もしないほうがいいと考えていました。

今でもその考えは変わっていません。

 

しかし、実際はどうかというと、赤ちゃんというのは想像以上に、というか当たり前なのかもしれませんが、自分のことを何もできない存在だということに今日このごろ気がつきました。

 

トイレも食事も着替えも睡眠も何もかも、親の助けやサポートが無いと進まないのです。

 

もちろん、年齢とともに少しずつできていくことが増えているのは事実です。

 

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さて、今考えているのは、親が子供にしてあげることとして下記の2つのうちから一つを選ぶとしたらどちらを選ぶだろうか。ということです。

 

1. 壁を登るのを手伝う

2. 落とし穴から救い出す

 

この2つ、言葉にしてみると大きく違うのですが、実際のシチュエーションだとどちらなのか、判断が大変むずかしい。

 

結論から言うと、私は2.を選びたいと思っています。

 

例えば、洋服を着ることに息子がチャレンジしているとしましょう。

 

洋服の向きを揃えて、シャツを着やすくしてあげるのは1.と2.のどちらでしょうか。

これは1.だと思っています。

 

では、2.はどういう場合かというと、洋服を着ようとしてみて、袖の部分にアタマを通そうと頑張っているけどなかなかうまくいかずに泣き始める。という場合に正しい場所を示してあげること。だと考えています。

 

すなわちそれらの違いは、

・行動の開始が子供であるか親であるかの違い。

・経験することが成功なのか失敗と成功なのかの違い。

では無いかと思います。

 

実際問題、時間が無い、まだ年齢的に難しい。などの理由で親が手とり足取りやってあげてしまうこともしばしばです。

 

しかし、ある程度の年齢になり、自分でやってみたいと言い出したときに、上のどちらのスタンスを親が取るかで子供の成長は大きく変わる気がしています。

 

自分でやってみたいことを親のサポート有りですんなり成功させる。という体験と、自分でやってみたいことをやってみるがうまくいかなくて親が手伝い成功させるという体験だと、前者では成功が当たり前という感覚が身につきますが、後者では失敗が当たり前という感覚が身につくと思います。

 

 

仕事を始めたばかりの新卒入社の社会人のみなさんはよくわかると思いますが、失敗を恐れて上司の確認を仰ぎながら作業することでは成長しません。

結局、いつまでたっても上司ありきの仕事しかできない。

 

一方で失敗してもいいから好きにやってみろ。困ったら声をかけろ。的な上司のもとで仕事をしたことがある人はよくわかると思いますが、そういう上司の下で仕事ができると、どんどんと自分のできることが広がっていきます。ただし、失敗と挫折の連続であることは否定できません。

 

 

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いずれ、うちの子供も社会に出るときが来ます。

 

そのときに、助け有りきの成功を求める社会人か、失敗後の成功を求める社会人かではその後、例えば5年後のその人のパフォーマンスは大きく変わっているでしょう。

 

何が大きく異なるかというと自分で失敗することを避けられる。成功確度を高めようとする。助けは自分から求めるものだ。こういった自立性と自主性を持った人になっているはずです。

 

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とは言えうちの息子はまだまだ幼児。

 

できないことだらけで、放って置いたら何も進まないのが現状。

 

どのタイミングで何をどのくらい支援するのか、そしてその支援のスタンスはどう持つべきなのか。

 

こういったことを夫婦間で明確にしておくことが必要だなぁと考えています。

 

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もし、皆さんの中で子育てに関するポリシーのようなものが有りましたら、ぜひ教えてください。

 

追記: 日食は僕が住んでいる地域からは部分的にしか見られませんでした。

すこ~し太陽がかけたように見えるけど、太陽光が眩しすぎて直視できなかった。。。。

 

100年に一度の天体ショーを、ここアメリカから見られたのはいい経験になりました。

 

本当はこういうことも息子と一緒に楽しめるといいのですが、まだ早いかもしれませんね。

アメリカでは若いときから実力があれば活躍できる。は人口ピラミッドを見ても一目瞭然

日本の大企業では30歳になっても35歳になっても、自分のチームを率いる経験や会社の代表となって他の企業とのプロジェクトにチームに参加する経験を積めていないひとがいます。

 

 

大学を卒業して22歳で入社したあと、10年近くも、同じ仕事をし続ける、誰かの指示を仰ぎ続ける。等の仕事をしていると、自分で何かのビジネスを作ろうと考える事や、ましてや会社を作ろうとなんて思わなくて当然でしょう。

 

 

35歳にもなると、日本では転職が難しい年齢と言われ始めます。

 

 

それは採用する側の企業が、

「35歳まで大企業にいるような人はきっと成長していない。だったら自分たちで育てられる可能性のある30歳前後までに絞って転職者を取ろう」

と考えるのです。これは当たり前の事。

 

 

 

どんなに優良企業にいたとしても淡々と言われたことをこなしてきただけの社員はその大企業でしか使えないたくさんの無駄スキルを身に着けており、他の会社では使い物にならない可能性が高いと考えるのは自然でしょう。

 

 

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さて、一方でアメリカでは若いときから実力があれば活躍でき、どんどんと転職を繰り返しながらキャリアアップをしていくのが当然のキャリアパスです。

 

 

これは実力主義が幼少時代から身についている、という文化の違いが一番大きいのは間違いありません。

 

小学校から留年や飛び級がある世界ですので、社会に出ても年功序列なんてありません。

 

これに加えて、日本とアメリカの大きな違いは人口ピラミッドの中央値、つまり社会の平均年齢が日本とくらべて格段に低いことが大きいと考えています。

 

つまり、若い人がドンドンと入ってくる。生まれている。

そして彼ら、若い世代が世の中を動かしている。

 

 

米国の人口の中央値は37.9歳 一方 日本は46.9歳

 

この結果を見てもわかるように、アメリカでは日本よりも9年も早く日本での管理職のような仕事をせざるを得ない状況といえるでしょう。

 

単純な比較ですが、日本で45歳のひとがやっている仕事はアメリカでは35歳のひとがやっている。

更にアメリカでは実力があれば20代でもその仕事を任せる文化がある。

 

 

 

この結果を見ても明らかな様に、平均47歳日本人が作っている社会がITに疎く、新しいものを拒み、自分たちだけが逃げ切れればいいという社会保障制度を支持するのは当然でしょう。

 

 

 

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国は変えられなくとも、自分自身の成長速度くらいはアメリカ並に保っておきたいと強く思う、今日このごろです。

 

日本で日本の大企業で長く働き続けると逃げ切れなくなるのでは。。。。

 

 

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ちなみに、その他の高齢化国家は以下、

・日本 46.9歳
・ドイツ 46.8歳
・イタリア 45.1歳
・オランダ 42.5歳
・スペイン 42.3歳

 

軒並みヨーロッパの国々ばかりですね。

これを見てもアメリカを目指すのではなく、ドイツを目指す国造りをしたほうが良さそうですね。