日本企業の何でもコミコミ的な考え方はとにかくやめてほしい 。新型カローラ 若者向きを狙う?(笑)まずはマルチディスプレイは取り外して、スマホかタブレットを置けるようにしてほしい。
新型カローラが発表されました。
新型カローラ「50年ぶり若返り」 若者振り向く?:日本経済新聞
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO32422230Z20C18A6000000/
そもそも若者向けを狙うにあたって大事なことはまず、とにかく安いということ。
そして今の生活に合っていることだと思います。
最近の車に乗って一番の違和感は カーナビの場所、要するに運転する時にメーターの次に大事なポジションに無駄なディスプレイが付いていること。
ほとんど使わない車のラジオとか 車についているナビとかそういうのを使うためにあの特等席を 明け渡すのはもったいない。
まずはあそこにタブレットかスマホを受けるような 場所を作って、それでもって 低価格を目指すべき。
It のデバイスって本当にトレンドの移り変わりが目まぐるしい。
だから車に標準装備されているナビとか it 関連のものって 車両本体以上に古く感じてしまう。
つまりそういうものは根こそぎつけずに後からプラスオンできるようなそういう形を作って欲しい。
こういう無駄の多い発想って、結婚式場によく似ているのだけれども、その企業が 世の中に提供できる一番良いものだけを厳選して提供するということが優秀な会社の今の流れだと思う。
何でもコミコミのパッケージ化するのは受益者に対して不利益を被る可能性が高い。
例えば結婚式の場合、式場を予約したと同時に 花屋カメラマンが自分達で選べないというのはあまりにもおかしい。
最終的な価格に対するサービスのレベルがものすごく落ちてる。
車会社も一緒で、彼らが得意とするすることに注力してそのものだけを提供するようにしてほしい。
言わなくてもわかると思うけれども自動車会社にITは期待していない。 IT はGoogleに期待している。
自動車会社はいつまでも過去の栄光にすがらないで自分達は車両提供会社だということを認識して、それ以外のものは周りの得意な企業にお願いするというスタンスを作るべき。
それを早めにやらないといつまでたっても古いものを作り続ける会社だという認識になってしまって、他の自動車向けIT会社が伸びてきた時に仲間に入れてもらえなくなる。
こういう流れは電機業界ではすでに起こっていてそれに失敗したサービスとか商品というのは世の中からなくなっている。
例えば iPod が出た時ソニーはネットワークウォークマンというのを頑張って作ってた。
だけれどもソニーはあくまでもハードを作るメーカーであって IT サービスが下手くそだったからすぐに iTunes に負けてしまった。
あそこで無駄に意地を張らずにものすごく音質のいい iTunes 対応のデバイスをさっさと作っていれば今の iPhone の代わりに Sony の Xperia が世界一になっていた可能性だってある。
家庭用のプリンターとかもそうだと思う。
安いプリンターを売って、その後のインクで儲けるというビジネスモデルがすぐにサードパーティ製のインク販売会社に負けて各社は後悔している。
けど、あれもそもそもそんな儲け方をしようと思わないで
「インクは他社から買ってください。だけどもうちはどのサードパーティー製のインクでも OK になるような、そんな品質の良いプリンターです。」
という風に売ったほうがよいと思う。
まあ今は家庭用のプリンターという需要すらほとんどないけれど。年賀状とか過去の風習になりつつあるし。
( 個人的には今でもせっせと年賀状書いてる同世代って、すごく古い発想持ってるっていうことを他者にアピールしているだけのように感じてしまう。)
って事でつまりこれは、
もうどうする事もできないビジネス環境なのに無理に今までの売上規模を追い求めようとした結果の愚策
の数々である分けですね。
「市場環境が変わったのでうちの部門は昨対比マイナス5%が目標です。」
ということが言えない。
それがめちゃくちゃ問題。
「もうこの技術はいらないからこの技術に関する技術者を解雇しましょう。」
これもできない。
だって今30才のガソリンエンジンの技術者って、あとその会社で40年も働かなきゃいけない。
それはそれできついけど、ってことは会社は40年間もガソリンエンジンを作り続けなきゃいけないということです。
きっつ。。。。。。
じゃあ今の技術を流用して、新しい市場を目指すような新規事業を作ってみようか?
ということを考えるべきでそれを考えるのは経営者。
つまり経営者が現場に愚策を作らせてるという状況になる。
これができたのが富士フィルムの古森さん。
トヨタの新型カローラが新しい発想で本当に若者のニーズに応える車になることができればトヨタは復活できたかもしれない。
けれど、今回発表された記事を見る限り、緩やかに美しく衰退していく他の大手企業と同じになってしまう。
非常に残念。