東芝の凋落は売上減が原因 / 自分の会社が不正に手を染める or 大規模なリストラする前に転職しちゃったほうが無難。のススメ

どこでも言われていることですが、改めて書きます。

 

東芝が潰れかけててぼろぼろな理由は、必要なタイミングに必要無いものをキレなかったことです。

だめになって、だめになって、そんで不正に走っている。

 

もともと不正があった体質なのではなく、もうだめだーーーー!ってなったから不正を始めた。

 

ってことはですね、業績が危うい会社、そして簡単にリストラできない会社は東芝予備軍です。こりゃ間違いなし。

 

その見極め方としては、ずーっと安定している、商品ポートフォリオに変化が少ないグローバル企業です。

 

理由は2つ。

1. グローバルに戦っている市場でずーっと安定なんてありえない。

2. グローバルに必要とされている商品って毎日の様に変わっている。

 

なのに、同じ商品を売り続けて、売上維持とかそれはどこかで無理をしている証拠。

 

 

もう、皆さん気づかれていると思いますが、自動車産業なんて既にかなりやばい状況です。

 

鉄鋼、繊維、電機と様々な産業で業界再編が行われてきた様に、ここ5年のうちに自動車産業には、生き残っていける企業連合 と 不正に手を染めかねない弱小企業の2つが現れるでしょう。

 

三菱の件とかで既にそれが浮き彫りになってきてはいますが、今後はどんどんとそれが進みますよ。

 

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こういう流れの中でまずはじめに貧乏くじを引くのは部品会社の人々です。

 

トヨタとか日産とかHondaとの取引が全売上の7割を超えます。みたいなところは本当にやばいと思っておいたほうがいい。

 

なぜなら日本では、大手企業に対しては政府と銀行が延命措置を講じる可能性が高いけど、下請けとか孫請けはびっくりするほどさっさと切りますから。

 

特にエンジンまわりの下請け会社はあっという間に滅ぶ可能性大です。

 

それは小学生でもわかるくらい簡単な話ですよね。時代が変わっています。

 

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先進国は軒並みエンジン車の販売を停止します。

 

日本はそれに従わざるを得ません。なぜなら資源を持たない国なのでアメリカみたいに独自路線を走っていけるだけの余力がない。

 

環境立国!とか叫んでいるわけで、まさか排気ガスがでる車なんて作らないよね?と国際社会に思われています。

 

むかーしから言われていることでしたが、環境のことを考えるなら、自動車なんか作るな。ということが現実になっているのがここ3ヶ月で起こったフランス、イギリスの宣言です。

 

あの中国ですらEV化を加速しています。

 

これは日本は抗えない確固たる流れです。

 

燃料電池車なんか作っている暇があったらEVのインフラでも整えて置くべきだったのですね。トヨタの暴走を誰かが止められていれば・・・残念。

 

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さあ、今自動車会社や部品会社のエンジンまわりの仕事をしているあなた。

本気で人生考えたほうが良いと思います。

 

年代別におすすめのアクションプランを書いておきましょう。

 

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あなたが60代ならば、そのまま逃げ切れますから大丈夫。自分の会社人生とともにエンジンはなくなったなぁと、哀愁漂う会社人生の最後を迎えられます。企業年金は減るけれど社会保障も破綻前なので贅沢を言わなければ生きていけます。

 

あなたが50代なのであれば、残念ながら手遅れと言わざるを得ない。整備系の仕事に転職したほうが無難かも。今たくさんの仕事を抱えて10年先までのプロジェクトがあるから大丈夫と思っていても、市場がいらないと言えば、そんなプロジェクトたちは速攻で消え去りますから気をつけたほうがいい。

 

40代のあなた、この1年で見切りをつけないとまずいでしょう。自分が50代になった時に、市場規模が縮小している分野に大量の優秀だったひとがひしめき合っている状態です。エンジン技術を活かすのであればせめて産業用エンジン開発にシフトしましょう。

もしもエンジン技術を捨てる勇気があるのであれば、40代前半ならギリギリどっかが未経験として雇ってくれるかも?

 

30代のあなた、まだ新しいキャリアに挑戦するのは全然可能です。速攻で会社を辞めましょう。引き止める上司や部下にはこのブログのリンクを送って、俺は液晶テレビが売れるとわかっている今に、ブラウン管のテレビなんて作りたくないんだ!と電機業界の歴史を挟み、叫んで会社から走り出ましょう。機械の企画開発、設計、実験、調達に絡む仕事なんて山とあります。

もしも今よりも待遇が下がったとしても、会社が不正に手を染めた時に50歳という地獄よりはマシでしょう。投資でいう損切りを速攻で実施しましょう。

 

20代のあなた、もう自分自身で気づいていることでしょう。既にリクナビネクストに登録していて第二新卒や30歳前ならポテンシャル採用、みたいなところを見まくっていると思いますので、それをそのまま続けてさっさと脱出しましょ。特に大学名が通っているあなたならどこでも それなりに選考が進むと思いますから自信を持って。

 

大学生のあなた。自動車会社に入るのであれば、テスラ・モーターズくらいを見ておいた方が無難です。日本の自動車産業に飛び込むのは、水が干上がり始めている池に頭からダイブするのに近い。思いっきり飛び込んだら飛び込んだ瞬間に即死します。

もっと池の水が潤沢にある産業に思い切り飛び込んだほうがいい。

もちろん自動車会社しか入れなかった。的なひともたくさん出てくると思います。そんなあなたも配属では、グローバルな製造業を体感できるような仕事に就けるように頑張りましょう。転職を全く匂わせずにね。大きな会社は忠誠心という意味の分からないものをアピールしないといい仕事をやらせてもらえません。

 

10代の方。自動車は買うものではなく借りるもの、乗っけってってもらうものと強く認識しておいてください。あんなでかくて高いものは基本的には各家庭が買わずにシェアするものと心得ましょう。その上でトランスポーテーションに興味があるのであればそういった仕組みを提供しているIT会社や社会インフラを作る会社なんかもありです。

自動車というものを作る会社を見るのではなく、ひとやものを運ぶ。というものをどうやって実現させてどういう形で自分がそこに参加するのかを考えたほうが良い。

 

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最後に。

 

ここまで強く偉そうに色々書いているのは、自分がそういう状況から脱出したひとだから、自分を肯定したい気持ちがとても強く出ているのです。

 

何も自動車会社の全てが全然ダメだと言っているわけではなく、工場オペレーションやサプライチェーン・マネジメントなどはやはり世界一レベルです。これは間違いない。

 

作ってるものがエンジンかEVかの差が問題でこれは開発設計とか会社の方針を決めるお偉いさん方が無能なだけ。

 

 

将来のことなんてどうなるかわかりませんが、自分が頑張って会社の利益を一円でも高めようとしてきた会社が不正に手を染めたら悲しいはず。

そんな気持ちにたくさんのひとがなるのであれば、さっさと脱出したほうが幸せだと確信しています。

 

知り合いの東芝に勤めているだんなさんの奥さんは、恥ずかしくて旦那さんの社名を言えないんですって。その人が悪いわけではないですが、東芝のせいでたくさんの従業員や日本という国がどれだけ混乱したかをよくわかっているひとなんですね。

 

長い間、東芝に勤めているのが誇りだったであろう旦那さんの精神状態やそれが波及している家族の今後を考えると悲しい。

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この2年で、業界の勢力図が大きく変わっている自動車。なのに日本は未だになんの変化も無いように感じませんか?

そのギャップを一気に埋めるように変化がおきます。破壊的イノベーションというやつです。

カイゼン活動を何百回繰り返したところで、エンジンの排ガスは0にならないし、自動運転は達成できない。

 

外から破壊される前に自分自身を破壊したいと思っている経営者も多いはずですが、それは中々できないものです。

 

エンジンの技術者をいきなり半分になんてできないでしょ?

 

だから残念ながら、彼らのクビが切られるタイミングと言うのはリストラ。という、状況のみなんです。

 

私のこの文章は、自動車会社の経営層が見たら、従業員に読んでおいてほしいと思われるようなものであると思っています。

 

だって、会社が切る前にかってに辞めていってくれればそれのが会社にとっては都合がいいわけですから。

 

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あ、ちなみに、アメリカのいい会社では速攻でひとのクビが切られる代わりにドンドンと新しい技術を持ったひとが入ってきます。それが文化です。それが当たり前です。

 

ダメになる前に脱出する。

たとえダメにならなかったとしても、脱出行為時代に意味がある。

そう考えられているのが世界経済の王者、アメリカの考え方です。