ビジネスに価値を見出す若者が減っていると思う。

めちゃくちゃ久しぶりに更新します。

 

 

ビジネスに人生の価値を見出す、特に若者は一昔前(30年くらい前?)に比べて格段に減っていると思う。

 

その理由は、以下のような感じなのではないか。

 

1.日本が成長してないから報われない。とわかってる。

 → 戦後、高度成長、バブル、を通して一通り日本の従来モデルの成長はおわった。それはGDPでも日経平均でも見たらよく分かる。

ソフトバンク楽天があるじゃないか!という反論もわかるけど、そんなのはかなり限られた人が運も味方につけて起業して成功した稀有な例で、多くの人はサラリーマンで、昔に比べたら成長企業は少なくて、成熟期、衰退期の企業が多い。

だから、自分が頑張って、チームも頑張って、会社も頑張って、ってやったとしても日本自体が伸びてないから、滝のぼりしてるようなものでなかなか上にいけない。世界の中でね。

 

そういうのを肌感覚としてもよくわかってるし、実際に数字でも理解してる。

 

neetが実は賢い選択だって言われるようになったら、ベーシックインカムを求めるようになったり、地方で新規就農するようになったのも、そういうビジネスをやってても報われないからなんか他のことしないと。っていう本能の現れだと思う。

 

ちなみにこれで困るのは資本家の皆さん。

安い賃金で働いてくれる労働者が減るからね。

 

 

 

2.ビジネスで稼いでもたくさん持ってかれる事実

→ 結局高齢者のケアにお金を持ってかれちゃうから必死こいて働く気が失せる。というのは新卒1年目の子の意見。

確かにそのとおりで、絶対に自分が払った金額を下回った年金しかもらえないんじゃ払う気失せるよね。まあ僕もそうだけど。

 

持ってかれて、生きるのに困っている人にそれが再分配されるならまだしも、資産1億円。とかの老人の年金やら医療費(=医者の給料)になっていると思うと、やっぱりやる気なくなりますよね。。。

 

だから、サラリーマンとして社会保障料を多く払うんだったら自分で資産運用したい。という層はかなり多いハズ。

国民年金加入率は若者で50%台。

これは数字にも現れているね。

www.yomiuri.co.jp

 

3.サラリーマン以外の稼ぎ方が増えてる

フリーランス、ブログ?アフィリエイト、資産運用などなど、サラリーマンとしての給料だけが所得じゃない。副業やちょっとしたビジネスで生活する人が本当に増えてますよね。(私の周りにも主にプログラマーの人はフリーランスばっかり)

 

じゃあ、めちゃくちゃ稼いでいるのかというと、そういうひとは年間半分休んで年収300万円って言う感じの人が多かった。

そして、別にその金額を500万円1000万円にする気があるのかというと実はそうでもなくて、300万円で生活できるような人生設計を考えているんだとか。

 

つまり、不必要に働かないで生きるのに必要な分だけ労働する。ということ。

なんでそれが可能になったのかと言うとインターネットのおかげというのにつきますよね。

そしてITのちからでものが格段に安くなった。(社会の生産性が高まるというのは、付加価値がつけられなければ、良いものが安くなるというのと同義だから、徐々に皆さんの支出は減っていくので正しい。GDPが伸び悩むのは、どんどんと新しい良いものが出なくなって、効率ばかり良くなって物の値段が下がっているから)

 

4.そもそも、お金あんまり使わなくてもよくなりつつある

→ ということで3の後半とほぼおんなじなんだけど、ITのおかげてお金使わなくても楽しいことが増えて、生産性の向上により、企業は良いものを大量に安く作れるようになってる。だから消費者は今までと同じ暮らしを格安で実現できるようになった。

格安で今までと同じ暮らしなら、今まで同じお金を払っていい暮らしをするのではないか?と思うんだけど、それは日本では起きにくい。なぜなら稼ぐことがすごく難しくてあんまり報われない行為だから。

 

Amazon送料無料/翌日配達、NETFLIXユニクロダイソーサイゼリアセブンイレブン、メルカリ、格安SIM、電力乗り換え、中華スマホなどなど

「節約」

でググれば山のように工夫の記事が出てきますよね。

 

ということで、かなりいいものが安く大量に出回ることで、お金とハッピーは比例しなくなっている。

ある程度のところでハッピーの上限に近くなって、それ以上のお金はあんまり効果が無いと実感してるはず。

 

だから、思い切ったお金の使い方(家買う、島買う、寄付するなど?)は面白いし格安化が起きてないけど、日常生活の品々は、品質と価格のバランスはもうこれ以上ない。ってくらい整ってる。

 

 

 

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以上、日本の経済成長、社会保障、IT/インターネットの恩恵などなど、いろんな観点を考察してみましたが、やっぱり、「昔みたいにサラリーマンとしてビジネス頑張る」というのがどうも費用対効果が低い行為になっているようですね。

 

ただ、間違ってはいけないのは、「ビジネス頑張る」というのと「とりあえずサラリーマンやってる」というのは全然違うことです。

 

私はあんまり大きな声じゃ言えないですが、「とりあえずサラリーマンやってる」ってな感覚にだいぶなってきましたよ。。。。。

 

海外駐在、ベンチャー外資コンサルを経て、なんかいろんなビジネスやっては見たけど芽が出ない(これは僕の能力の問題もあります)し、まあ、家族もいるから、ビジネスは八分目でその他頑張るか。みたいな

 

ある意味こういうのがトレンドなんだと思います。。。

 

じゃあ、その他ってなんだろう?

 

また書きます。