外資戦略コンサルになるにあたり読んだ本1
外資系コンサルの知的生産術?プロだけが知る「99の心得」? (光文社新書)
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
外資系戦略コンサルになるにあたりコンサル未経験であるためまずは本から情報集めよう!ってことでいくつか読んだ本を紹介します。
1つ目は、コンサルになるかどうかまだ悩んでるときに読んだ本です。
外資系コンサルの知的生産術?プロだけが知る「99の心得」? (光文社新書)
この本、事業会社にいるも気に大変役に立ちました。
知的生産を仕事にしている人には普遍的に役立つ本です。
当たり前なのですがすべての仕事に顧客がいます。
そして営業やコンサルではなく事業会社の企画部隊などの人にとってはそれは上司や役員になるのではないでしょうか。
最終顧客はもちろん一般消費者や取引先になりますが、社内で企画を通すことやプロジェクト予算を獲得するという視点に立つと社内に顧客がいる人も多いはずです。
そういう人でもコンサル的な知的生産の手法というのはものすごく重宝します。
例えば、論理と立場を分ける。
というのが社内にいるととても難しいときがありませんか?
例として、社長が考えた新しい企画だから難しいとわかっていながら進めなくてはいけない。など。
こういう類のものは結果がどうであれその仕事を受けて回しているものとしてはとても歯がゆく、違和感があるはずです。
でも、会社法や社内のルール的には上司(顧客)ガイッタコトガ正しいとなってしまう。
そんなときにどう考えてるのか、そして何に注意しなくてはいけないのかがよくわかります。
結論としてはやはり論理的に考えて批判することが大事なのですが、なぜ大事かというと、自身や組織の成長がストップしてしまうからです。
すなわち、本質的なものの見方ができなくなってしまい、そのうちに世の中で使えない人になってしまう。
おかしなロジックが見に付いてしまう、のですね。
これは実はどんなに優秀な会社でも少なからずそういったものはあるのです。
そしてそういう理屈では通らない考えが少しずつ自社を衰退させていってしまうのです。
…………
例を上げます。
ハードディスクレコーダーが普及するにつれCMはスキップされます。
この事実は蓋然性が高く、小学生でもわかることです。
手はそういう場合、広告代理店やテレビ業界は何をしたかというと、まずはそういう事実に向き合わないという手をとってしまった。
するとどうなるかというと、クライアントである企業はテレビCMの効果が薄いと実感してしまい、web広告やその他に広告費を分散させ始めたのです。当たり前です。
でももし、テレビ業界が先手をうって、youtube向けの広告や番組に力を入れていたらどうだったでしょうか?
YouTuberとしてのトップがフジテレビであったかもしれませんし、放送局各社でyoutubeよりもクールな動画配信サイトを確立できたかもしれません。
では、今のテレビは何をしているかというと、
○ハードディスクを使わずにテレビをみる層を顧客としている
○番組内で商品宣伝をする
○録画で楽しめないコンテンツ(スポーツなど)に積極的
とこんな戦略に切り替わってますよね。
ただ、こうなってしまうとジリ貧です。
顧客は自分たちの商品をいかに高くたくさん売るかを考えているわけで、テレビにCMを出すことが目的ではありせん。
広告各社はデジタルへの移行を進めざるを得ないため早めにデジタルシフトしたりマーケティングコンサルとしての立ち位置を固めていますいますが、テレビに縛られたテレビ業界はやはりテレビに固執し続けています。
さて、こんなこと、自社でもよくあるのではないでしょうか?
企業としては難しい判断なのですが、やはり時代やテクノロジーの変化に対応したり、変化を起こしていくためには立場を無視して客観的にシビアに物事を考えなくてはいけません。
とりわけまだまだこれからという若い人はそういう環境からいち早く抜け出さないと戻れなくなってしまう。
- 作者: 伊賀泰代
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 24人 クリック: 392回
- この商品を含むブログ (64件) を見る
マッキンゼーの採用担当をしていた伊賀さんも本書の中で論理性を失ってしまった若い優秀な人のことを書いています。
話が少々逸れましたが、とにかく、コンサル的なものの見方というのは使うかどうかは別としても、理解しておくべきことではあると思います。