今まで読んだ本の中でも圧倒的No.1の名著 : お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book) 佐藤航陽

 

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

「正直、この本のことを、知人や友人以外に勧めたくない。」

そのくらい、今の世の中の本質をついていて、これからを生きていくための考え方のベースになる素晴らしい本です。

 

じゃあ何故このブログに書くか。

それはまさに経済の仕組みそのものが参加者が多いと大きくなって行くという原理に基づいているため、その参加者を増やしたいという 気持ちが僕にある。それが、このブログに書く理由です。

 

著者の佐藤さんとは、同年代で、

「同じ時代を生きてきたのにここまで差がついているのか」

と愕然とするレベルの嫉妬を覚えました。

 

もちろん、日本を代表する天才と呼ばれる起業家と自分を比べるのはそもそもの話がおかしいのですが。。。

 

でも、きっと私と同じように

「自分の人生、どうやって生きていこう」

と、常に真剣に考えている人はきっと嫉妬するはずです。

 

■資本主義から価値主義へ

本社の冒頭でも書かれていますが、この本の大テーマは今までの経済のルールが資本=お金であったのに対して、これからは個人の価値にうつるというポイントの説明です。

 

その一連の流れをテクノロジーの発展という大きな時代の変化に合わせて説明しています。

 

インターネットや コンピューターが出現する前の話までは、お金がすべての基準になっていました。

 

しかしこれからは、お金だけが全てではない。と、使い古された言葉の通りの世界になります。

 

具体的にどうなっていくのか。

 

まず一つ目は働かなくても生きていける時代がやってきます。

というか、先進国ではすでに到来しています。

 

薄々感じていると思いますが、 ここまで科学技術が発展しコンピューターによって何もかもが為される時代。

人間が働かずとも、必要な富は自動的に生産される仕組みがすでに整っていると言えます。

 

周りを見渡してみてください。

 

「この人は働かない方が世の為だ」

と思えるような人がたくさんいますよね。

 

もしも彼らが全く働かずに世の中にとって有益な働きをしている人だけが残った場合、それはおそらく上位の2割程度でしょう。

 

そしてそれでオッケイな世の中なのです。

 

お金のために働かざるを得ない時代から、そもそも働かなくても食っていける世の中に変わった。

 

すると、こう思うでしょう。

「なんで必死こいて働いてる俺よりも生活保護受給者のほうが金持ってるんだ。」と。

 

さて、そうなってくると、どうなるか。

人間ここで大きく2つに別れます。

 

 

一つは、生活保護受給者に無理やり働かせる≒自分と同じ苦しみを与える。

 

もう一つは、生活保護受給者と同じ生活になる≒自分も働くことを辞める。

 

前者は政府に文句を言っている輩のことで、後者には実は色々いるんです。

 

生活保護受給者になろうとまでは思わずとも、

「仕事なんかしなくたって、最悪生きていけるじゃん」

と、ポジティブに考えて、

「じゃあ、金のためじゃなくてやりたいことやろう!」

となるわけですね。

 

この発想に行き着くかどうかで、これからうまくやっていけるかどうかが決まります。

 

まさにこのパラダイムシフトこそが、佐藤さんのおっしゃる価値主義という考え方です。

 

価値のあること≒自分が楽しいと思えること、好きなこと

をベースに決断や行動をすることが当たりまえの未来がすぐそこに来ている。

 

そして不思議なことに好きなことやってるやつのが、資本主義でも勝っちゃってる。

 

ってはなしです。

 

■経済システムを選ぼう

この本の大きな次のトピックは、

「価値主義がベースの世の中になるのはわかったけど、じゃあ具体的にどうなるの?」って話が語られています。

 

結論から言うと、

「価値観は人それぞれだから、気の合う仲間同士でたくさんの経済圏ができますよ。」

という、自律分散型の社会がやってきます。

 

いままでのように、全員がお金を稼ぐために生きていた。のとは違うわけで、かなりバラバラになってしまって、統一するのはすごく難しくなる。

 

だから統一しないで勝手にやる。こうなるわけですね。

 

現に、全然理解できない世界がいたるところで拡がってますよね。

ソーシャルゲームに課金したり、アイドルの追っかけしたり、動画に投げ銭したり。

 

それぞれの人が感じる価値は千差万別なので、それぞれの好みの経済圏が生まれてくればいいんです。

 

そのうち、円やドルへの依存度を低くした状態で仮想通貨を使った国家を作ることもできるようになるでしょう。 

仮想通貨ってのは要するに

「価値の交換手段」

なので、俺の持ってる大根と彼の持ってるwebデザイン力を交換しようと思ったときに交換手段として間に入ってくれて、貯蓄できるもの。

ただそれだけです。

 

長くなりそうなのでとりあえずここまで。