民泊新法。また日本は孤立していくんですねぇ。

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民泊新法が施行されたらしいですが、内容がガチガチ+地域行政もガチガチだから全然登録が増えない。

結局、

「ホテルとか旅館を守るため???」

としか思えない、既得権益守りにまた走る日本。

 

UBERのときもそうだったけど、コストと便益のバランスをもっとまともに考えられればこんなことは起きないのにね。。。

 

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■コストと便益

 

ここで言う便益っていうのは、日経の記事から抜粋すると、

ヤミ民泊のように行政の目が届かないところで近隣住民とのトラブルも散見されていただけに、民泊新法はそうした問題をクリアできると期待されている。

 

だけども実際は

既得権益を守る」

ということです。(ホテルとか旅館)

 

んで支払ったコストと言うのは

1.「実質的に民泊禁止国」

という海外への宣伝。

 

要するに、観光立国とか抜かしておきながら民泊もUBERも無い国です。

The 過ごしにくい国 Japan!

 

2. 民泊による経済効果の喪失

昔買った地方の別送とか貸し出したいって人いっぱいいると思います。

 

んで、そういう別荘に憧れてるけど使いたいときだけ使えればいいという層もかなりいる。

「海の近くで1週間ぐらいバカンスしたい!!しかも安めに!!」←djooの願望が出ました。

 

また、民泊するならベッドメイクとかしないといけないから、そういう仕事も奪ったことになります。

 

また、ホテルも宿もまったくないけどスンバラシイ場所!

というところが観光地化していき、そこに雇用が生まれる大事な機会を奪ったわけです。

 

 

3. シェアリングエコノミーという概念を日本人に植え付けない。

djooはこれが一番大きいと思っている。

この概念。感覚的にはわかっているけど実際使うのとネットの情報とでは天と地ほどの差があります。

 

カリフォルニアにいたときにUBERLyftairbnbなんかを利用したけど、アレは本当に便利。

あとは、すこぶる環境に優しいモデル。

 

省エネのクルマ作るよりも、今あるつかわれていないクルマにみんなで相乗りしたほうがよっぽど一人あたりの排出するCO2は減る。

 

家だって同じ。年に数回しかつかわれてないけど、自然が豊かなスンバラシイ場所にある家なら、たくさんの人が使ったほうが資源の有効活用。

 

まあこういう感じで、挙げていけばキリがない、シェアリングエコノミーの優れた点を体感できないまま、孤立していくのが日本。

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「これって本当にコストと便益を比較したときに便益のが大きいのかな?」

といういわゆる普通の人が普通にやっている損得勘定を全く考え無いのが日本政府。

 

ヤミ民泊とか犯罪とか事件が起こる確立+その起きたときの被害額があるのかも知れないけど、そんなこと言ったら、クルマで事故死する人の数を考えればクルマなんて売れないはず。

 

どこかで、クルマで死ぬ人による経済損失よりもクルマが売れること、クルマに乗れることのメリットのほうが大きい。という判断があるからクルマが売れるわけです。(もちろん経団連の表がほしい。という本音も有るけどね。)

 

え?クルマの場合は死んだ人に対する保険で儲けているから問題ないって?

 

だったら民泊に対しても民泊保険を発売していけば、金融だって儲かるし、リフォームとか建て替え需要だって喚起できる。

 

つまり、特定の誰かの小さい利益だけを守ろうとするがために、全体としてものすごいマイナスになる決断をする。のが日本のお家芸

 

 

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やっぱり、消費者目線でいけば遥かに民泊がはやったほうが面白い。

 

そもそも、旅行に行く人が増えると思う。

(一泊10,000円で家族4人が泊まれるんなら旅行に行こうかなって人はいたはず。)

 

google earthが出たとき、旅行業界から旅行に行く人が減る!って文句が出たらしいけど、結果的にはGoogle Mapで事前に色々を情報を集めて、実物を見に行く旅行が増えたらしい。

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だから民泊開始=ホテルの廃業ではなくて、

民泊で提供できない価値をホテルは提供していくべきなんですよね。本当は。

 

民泊で訪れた土地の近くにある大きくてきれいなホテルに泊まりたいと思う人だっているでしょう。

いい土地に民泊しにいったら、他の場所にも行ってみたくなるって。。。。。

 

 

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「国民の利益が。。。」って始まっている民泊新法ですけど、

本当の意味で豊かな国になっていくための方向性がいつも間違っていると思う。