仕事が普通な人のユニークなキャリアなのか VS 仕事ができる人の普通のキャリア

djooは東京の山手線の内側の国立大学を卒業したあと、新卒で日本の東証一部大企業に入社しました。

 

その大企業にいたときには、制度や慣習にいろんな疑問 = なんの意味があるんだ?。を持っていました。

 

一方で、そんな意味がわかない環境の中でも、すごい!という上司や先輩は何人もいました。

 

安っぽい言葉ですが、仕事ができる人たちでした。

 

大企業に入った価値の一つとしてそういう人たちに出会えた。

そしてそういう人たちのキャリアを見ることで自分のキャリアを見直せたことが挙げられます。

 

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彼らは、どんなに仕事ができる人でも、その大企業にいる限り、最終的に社会に提供できる価値はそこまで高くないという印象を受けました。

 

それはなぜかというと、その人自身が変えられる範囲が狭いから。

 

大企業に属している時点で大企業の大きなビジネスの歯車の一つとして効率的に大規模な機械を動かすことに徹する必要があるから。とも言いかえられます。

 

 

また、歯車と言うのはどこか一つが錆びついて動きが悪くなるだけで機械全体の性能を大幅に低下させます。

 

もちろん、歯車の数が多ければ多いほどサビつく可能性は高くなるため、たくさんの歯車で大きな機械を一つ動かす的な仕事であればあるほど、一人のスター歯車が機械全体のパフォーマンスを大きく向上させることは難しくなります。

 

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さて、本テーマはキャリアと仕事の良し悪しの話です。

 

スタープレーヤーまではいかないまでも、無難にしっかりと歯車として仕事ができる人は日本人にはとても多い。

 

そして前述のように、日本の大企業と言うのは優秀な歯車=錆びつかないし超高性能である必要がない。人を求めています。

 

そして、どこにでも当てはまる汎用的な歯車を求めています。

 

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普通の歯車のイメージ

 

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しかし、時には特殊な歯車の形であるということがとても価値を生むタイミングがあります。

歯車自体の良し悪しとはまた異なった観点で社会に大きな価値を提供できる可能性があるのです。

 

 

アメリカでUBERの立ち上げに携わっていた人は、インドや中国での同様の配車サービスではとても重宝されるでしょう。

 

 

どんなに優秀な人でも、上のようなキャリアを持っていなければ働けないという場所も多いはず。

 

 

つまり、歯車の良し悪しと同時に稀有な形をした歯車というのがとても大事なのです。

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特殊な歯車のイメージ

 

 

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こういうことを考えると自分のキャリアと言うのは

・どんな歯車になるか (社会を動かすという意味では起業家ですら歯車です)

・性能の良い歯車になるためにはどうすべきか

という2つの点で世の中に必要とされる歯車を考えるべきなのです。

 

特に大事なことは、自分の歯車としての性能向上に自信のない人は、特殊な歯車になることを意識するということです。

 

要するに学歴や今までの競争であまり勝ててこなかった人こそ、ユニークなキャリアを積むことがとても大事。

 

 

もちろん、汎用的な形の歯車で高い性能を実現できる人は、それを目指すのも良いでしょう。

中高名門一貫校 → 東大法学部 → 三菱商事

みたいな人?

 

 

ただ、世の中を見てみてください。

日本の優秀なサラリーマンの平均年収は今は世界の先進国の中でもとても低い水準です。

 

つまり、世界的に見て日本のサラリーマンが世の中に提供している価値はすごく低い。と言い換えられます。

 

エスプレッソばっかり飲んでるイメージのイタリア人よりも低い。

イスラエルのちょっと上です。

ん?イスラエルってどんな国?

平均年収(購買力平価ベース)

ドルはデータソースからの引用、円ベースは1ドル=120円換算

順位 国名 ドル 万円
1 スイス 95,002 1,140
2 ノルウェー 81,508 978
3 ルクセンブルク 79,591 955
4 デンマーク 73,959 888
5 オーストラリア 70,050 841
6 アイルランド 67,922 815
7 オランダ 60,621 727
8 米国 57,139 686
9 ベルギー 56,729 681
10 カナダ 56,518 678
11 スウェーデン 55,245 663
12 イギリス 54,350 652
13 フィンランド 53,851 646
14 オーストリア 53,091 637
15 ドイツ 48,479 582
16 フランス 47,885 575
17 イタリア 38,145 458
18 日本 37,988 456
19 イスラエル 36,109 433
20 スペイン 35,693 428
21 韓国 31,614 379
22 スロベニア 29,176 350
23 ギリシャ 24,444 293
24 ポルトガル 20,826 250
25 エストニア 17,700 212
26 スロバキア 16,225 195
27 チェコ 14,935 179
28 ポーランド 14,162 170
29 ハンガリー 13,305 160
30 メキシコ 9,306 112

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自分のキャリアを考える上で、なるべく尖った、面白いキャリアを描いていけるように意識していくことが大事です。

 

みんな同じ方向を見て同じ様に競争したとすると、結局勝者はハーバード大MBA卒でゴールドマン・サックスマッキンゼーに入った人とか?にならないと。

 

そこまでいかずとも、東証一部の大企業で役員やってる連中は仕事ができると言われているのかも知れませんが、キャリアとしては普通でつまらない。

 

誰も知らない小さい会社で、面白くて、将来性のあるキャリアを積んでいったほうが、上のおじさんたちよりも遥かに魅力ある人になれますよ。