Amazon オリジナルサービスがもたらす日本社会へのいい影響 -新しい価値にお金を使うことを若者世代に植え付ける-
言わずと知れた世界一のEC事業者です。
もともとは本のネット販売をしていたのですが、今ではAmazonで買えないものは無いというほどの、世界最大の品揃えを誇っています。
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djooは学生時代からAmazonユーザーで、アメリカ在住中もAmazonを使いまくってました。
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ところで、最近djooはただ安いからAmazonを使うのではなく、
便利だから。
Amazonでしか買えないから。
という理由でAmazonでお買い物します。
Prime会員になること
→ これは年間4,000円もかかるのですが、その便利さにお金を払っています。
Amazon MusicやPrime Video
→ Amazon Primeについてくるサービスですが、これらも毎日の様に使っているサービスです。
Amazon echoやFire Stick TV、Kindle
→ Amazon オリジナルのハードにもお金をかけています。
スピーカーから音が出る。話しかけるだけで情報を提供してくれる。
電子書籍が読める。
こういうものってもともとは、スマホにブルートゥーススピーカーを繋いで音楽を聞いていたり、BookOFFで古本を買ったり、PCとテレビをHDMIケーブルでつないでYoutubeを見ていたという、もともとの生活を便利にする機器たちです。
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そう、Amazonサービスの数々は
使いやすさ=便利さ
に対して消費者からお金を取ることに成功しています。
便利さにお金を使うのって言うのは、ケチなdjoo的にはNGなんです。
例えばちょこっとタクシー使っちゃうとか、コンビニでジュース買っちゃうとか。
こういうのも便利さや時間を買っているということになるのですが、なかなかできない。
それはなぜなら、代替手段が明確でそれにかかる労力が支払うコストに見合わないと感じてしまうから。
コンビニでジュース買うのは便利だけど、自分でコーヒーを淹れよう。と考えます。
タクシーに乗ったら超便利だけど、バスをあと5分待とう。とか。
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髪を切ることすら美容院のコストを抑えるために自分でやっているdjooが、しゃべるスピーカーに5000円-15,000円のコストをかけている。
これはすごいことです。
つまり、安くて不便なものを買うというデフレ的発想を便利なものにお金を使う。というインフレ的な正常な市場経済の発想に転換してくれています。
それがAmazonのすごいところ。
もちろんベースになっているのは、洗濯洗剤が安く買えたり、おむつが安く買えることなのですが、その上にちゃーんと付加価値を乗っけて、djooに売りつけている。
これはすぐに価格競争に陥る日本企業や日本社会に対して、
高付加価値なものをちゃんとお金をとって提供する
という文化をAmazonが根付かせ始めている前兆であると思っています。
日本政府がインフレ目標や消費者物価指数の目標を掲げていてなかなかうまく行っていないのは、
・消費者側に、
「安いものを大量に買うということではなく、適正なサービスに適正なお金を払うという基本的な文化が根付いていない。」
ということに加え、
・企業側に
「すぐに値下げする。値下げして戦う。」
こともその要因になっていると思います。
一方でAmazonは競争力のない小売店をバッタバタを潰しまくっています。
百貨店を始めとして、街の本屋やテレビ業界なんかもAmazonにやられている業界でしょう。
それはAmazonが提供している価値が、既存の業者よりも圧倒的に優れていることの証です。
そして、潰された企業やその企業に所属していた人は、新しい道を探さざるを得ないという、人生をやり直せるチャンスをAmazonにもらっているわけです。
(無駄な仕事を延々とやり続ける会社にずーっといることほど不幸せな人生はないと、djooは思っています。)
Amazonが我々日本人に与えてくれている価値は、適正で合理的な流通だけではなく、インターネットをベースとしたより豊かなサービスであり、そのサービスを選ぶことで、日本企業や人材の適正な新陳代謝を促すことに貢献しているのです。
素晴らしき市場経済。素晴らしき競争社会。
世の中弱肉強食と言われていてそれは正しいと思います。
しかし、自然界と唯一違うのは、
Amazonに潰されてもまたやり直せる。
ということ。