ベンチャー企業ではできない理由を説明する場が無い。

5年ほど日本の大手メーカーで働いたあとにベンチャー企業で企画の仕事をしているdjooです。

 

大企業とベンチャー企業の差ってものすごくたくさんあるのですが、一番端的にその雰囲気を表現しているなぁ。と思ったシチュエーションがあったのでご紹介。

 

 

ベンチャー企業にて

ある会議で新規ビジネスにGoがかかりました。

(djooの企画書です。)

 

 

その場には、現場の責任者含めて10名以上の役員&社員がいました。

 

 

日程の話になったときに、社長からひとこと、

「2ヶ月後の立上げでよろしく。」

 

 

djoo的にはなーんら問題ない日程感でした。

現場の管理職からも、「こうすればできる。」とか、「最初はこの辺は雑になるけど徐々に整えるね。」みたいな感じですんなりと方針が決定。この間約30分。

 

■大手メーカー時代

ある日、経営企画のおじさんに、「こういうことがやりたいんですけど。」と直談判するタイミングが。

 

おじさんは提案内容とその意義には共感 & 納得。

 

「おお、これは新規ビジネスか???」

 

と期待した次の言葉が、

 

「でも、ーーーーーだから今はできない。」

「ーーーーを解決しないとーーーーは無理。」

「そもそもーーーーーだから、ーーーーーはーーーーーまで保留で。」

 

みたいな。。。。

 

「えっ!!?」ってなりました。

 

 

絶対に会社にとってその企画(≒変化)は必要だと理解しているのに、

「今やれない」

の方が、

「今やるべき」

よりも遥かに高い優先順位が高い。

 

 

つまり、結局は、

「必要なのはわかってるけど、やりません。」

ということでした。

 

 

この差。

この差がものすごくまどろっこしい。笑

 

必要だとわかりきっているのにやれない理由ばかりを並べてやらない。というのは本当に大企業ではよくあることでしょう。

 

「なんで大企業では明らかにやらなきゃいけないことが目の前にあるのに、やらないの?」

その理由はこちらのエントリで。

 

関連エントリ

おじさんの、おじさんによる、おじさんのための会社 - djoo’s diary

日本とアメリカのミーティング資料の違いから推察する、日本人経営者の経営センス - djoo’s diary

 

 

 

まとめます。

ベンチャー企業:「やるべきことはやる。とにかくやって完成度を高める。」

大企業:「やるべきことでも大変ならやらない。とにかくやらないでおいて、後々困ったときに自分が定年退職していればOK。」