大企業に無能な管理職が多いのはノーベル賞学者によって証明されていた。転職して思ったこと②
今いる、ベンチャー企業のほうが一緒に働いている人はみな優秀です。
大企業時代は、僭越ながら、圧倒的にレベルの低い人達がわんさかいました。
はっきり言って、対等に議論できるような人は5%もいなかったです。
特に、ちょいと偉くなった人の無能さは異常で、はっきり言って働かないで家で寝ていてくれたほうが会社のためです。たとえ給料を与えていたとしても。
んで、この本を読んで、なるほどなぁと思いました。
大企業に無能な管理職がいることはアメリカのノーベル賞学者によって50年も前に証明されていたのでした。
成果主義の欠陥を指摘した「ピーターの法則」
「ピーターの法則」は、南カルフォルニア大学教授の教育学者ローレンス・J・ピーターが1969年に提唱した社会学の法則だそうです。
主張を要約すると、
(1)能力主義の階層社会では人は能力の限界まで出世し、その後その有能だったスタッフは無能な管理職になる
(2)時が経つにつれ無能なスタッフはその地位に落ち着き、有能だったスタッフは無能な管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能なおじさん社員で埋め尽くされる。
(3)ゆえに組織の仕事は、出世余地のある無能レベルに達していない人によって遂行される→つまり能力の限界まで出生しきっていない、成長中の人たち。
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つまり、人を有能な状態でのみ使うためには、外資系企業が用いる、UP or OUTが最も良いということです。
だって、成長が止まった人は会社にいられないのだから。
アメリカ企業は50年も前にそれに気づいているのに日本ではまだまだ定年雇用してますね。
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今いるベンチャー企業では、まさに成長段階の人ばっかりがいます。
それは若手とか役員とか関係なく、かなりの割合の人が成長段階です。
なぜなら、会社自体がどんどん大きくなる=どんどん新しい仕事が増える、新しい仕事に挑戦している。という状況なので、社長ですら急成長中。
ベンチャー企業とか外資系企業にいれば自分を成長させてくれるとか勘違いしている人がいますが、それは間違っています。
成長せざるを得ない状況なんです。
だから、決まったことしかできない人とか、上からの指示がないと動けない人にはものすごく居心地が悪いでしょう。だって誰も教えてくれませんから。
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最後に、ピーターの法則に当てはまらない様にするために提案。
大企業の人事
→ もういいかんげんに、頑張ったご褒美として役職を与えるのやめましょう。
頑張ったご褒美は給料でアップにして、管理職を選ぶ時には適任者を選ぶべきです。
大企業の若手
→ 入社直後は思い切り自分のいる場所で頑張ってみてください。
でも、もしも、もうやることなくなった。とかやることがルーチン化してきた。と思ったら、異動するか転職しましょう。そう思ってからその場所にそれ以上いると、成長できないばかりではなく、無能になっていきます。(長くても1年慣れた場所にいたらまずいです。)
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よく考えると私も英語でアメリカで仕事するのに必死だった時期を超えて、慣れてきて、軽く仕事がこなせるようになったときにサクッと転職してしまいました。
多分、自分と似たような感覚の人にはピーターの法則は直感的にわかる話です。
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- 作者: ローレンス・J・ピーター,レイモンド・ハル,渡辺伸也
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