また省益のために必死な農水省/税金投入と高値じゃがいもそして、市場の不活性化 -じゃがいも不作で30億円の補助金-

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相も変わらず、農水省と農林議員の皆さんは自分の票と省益と給料のために国民の税金と商品選択の自由を奪おうとしていますね。

 

米農務省によると、日本で消費されるじゃがいもやじゃがいも製品の78%は米国産です。

だとしたら、じゃがいも不足の問題を解消するためにもっとたくさんのじゃがいもを輸入すれば今回のような問題は解決できるはず。

 

ではなぜ今回の問題が起き、それを輸入で解決できないかというと、農水省が作っている輸入障壁のせいです。

 

実は、北米から輸入されているじゃがいもは、乾燥じゃがいもや冷凍じゃがいもなど。

ポテチに使われる生鮮じゃがいもは輸入できない。

 

それは遡ること1950年、国が害虫が国内に入ってくるのを規制するという大義名分で輸入を禁止したことに始まります。

 

その後、2006年のじゃがいも不作のときに、やむなく一部の州から特別な検査を受けた生鮮じゃがいもだけを、2月から6月という期間限定で輸入することをはじめました。

 

 

TPPでこれらの問題が解決されると期待していた、国内の食品加工会社や北米の農家はトランプさんがTPPを離脱すると言って悲しんだでしょうね。

 

反対に嬉しかったのは、農林議員と農水省とJA。

 

彼らはまたしても補助金をばらまくという大義名分を得たのです。

 

でも、声をあげなくてはいけないのは、我々国民一人ひとりであって、TPPを待っていてもだめなはず。

 

考えてみてください。

 

カリフォルニア州って日本よりも面積が大きい。

その上日照時間も長くて人口密度も都市化が進んでいる地域の比率も低い。

 

広大な土地で日本では考えられないような大規模なじゃがいも農家がゴロゴロいるんです。

 

葉物野菜と違って、じゃがいもは日持ちする野菜です。

船便で輸送しても品質的に問題ありません。

 

 

圧倒的に安いじゃがいもが太平洋のその先に山のようにあるというのに日本では北海道で作られた高級じゃがいもしか生鮮野菜コーナーに並ばない。

 

挙句の果てに国民の税金を投入して農家を助けると言う。

 

これはどう考えても国益に沿った考え方では無いと思います。

 

米不足。

バター不足。

じゃがいも不足。

 

不足=補助金で補うという政府の市場介入が続く限り根本的な解決は先送りされ続けるでしょう。

 

ちなみにアメリカではじゃがいもは1kgあたり大体$1.5-$1.8ドル。

日本のイオンとかだと1KGあたり、250円くらいでしょうか。

 

大体日本は1.5倍位高いと思っていいでしょう。

 

人件費が高いアメリカで生産されたじゃがいもの価格がこれですよ。

 

(例えばカリフォルニアで農家に雇われているメキシコ人のバイトの時給は2,000円以上が普通です。サンフランシスコのIT関係の新卒者の年収は平均1,000万円)