「壁を登るのを手伝う」 or「落とし穴から救い出す」 親として、子供にあげるならどっち?

djoo家には一人息子がいます。

 

まだ幼児ですが、常々考えるのが親として子供にどこまでの支援や手伝いを施すかということです。

 

子供ができる前は、子供の自立性や自主性を尊重したいと考えていたのでなるべく親は何もしないほうがいいと考えていました。

今でもその考えは変わっていません。

 

しかし、実際はどうかというと、赤ちゃんというのは想像以上に、というか当たり前なのかもしれませんが、自分のことを何もできない存在だということに今日このごろ気がつきました。

 

トイレも食事も着替えも睡眠も何もかも、親の助けやサポートが無いと進まないのです。

 

もちろん、年齢とともに少しずつできていくことが増えているのは事実です。

 

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さて、今考えているのは、親が子供にしてあげることとして下記の2つのうちから一つを選ぶとしたらどちらを選ぶだろうか。ということです。

 

1. 壁を登るのを手伝う

2. 落とし穴から救い出す

 

この2つ、言葉にしてみると大きく違うのですが、実際のシチュエーションだとどちらなのか、判断が大変むずかしい。

 

結論から言うと、私は2.を選びたいと思っています。

 

例えば、洋服を着ることに息子がチャレンジしているとしましょう。

 

洋服の向きを揃えて、シャツを着やすくしてあげるのは1.と2.のどちらでしょうか。

これは1.だと思っています。

 

では、2.はどういう場合かというと、洋服を着ようとしてみて、袖の部分にアタマを通そうと頑張っているけどなかなかうまくいかずに泣き始める。という場合に正しい場所を示してあげること。だと考えています。

 

すなわちそれらの違いは、

・行動の開始が子供であるか親であるかの違い。

・経験することが成功なのか失敗と成功なのかの違い。

では無いかと思います。

 

実際問題、時間が無い、まだ年齢的に難しい。などの理由で親が手とり足取りやってあげてしまうこともしばしばです。

 

しかし、ある程度の年齢になり、自分でやってみたいと言い出したときに、上のどちらのスタンスを親が取るかで子供の成長は大きく変わる気がしています。

 

自分でやってみたいことを親のサポート有りですんなり成功させる。という体験と、自分でやってみたいことをやってみるがうまくいかなくて親が手伝い成功させるという体験だと、前者では成功が当たり前という感覚が身につきますが、後者では失敗が当たり前という感覚が身につくと思います。

 

 

仕事を始めたばかりの新卒入社の社会人のみなさんはよくわかると思いますが、失敗を恐れて上司の確認を仰ぎながら作業することでは成長しません。

結局、いつまでたっても上司ありきの仕事しかできない。

 

一方で失敗してもいいから好きにやってみろ。困ったら声をかけろ。的な上司のもとで仕事をしたことがある人はよくわかると思いますが、そういう上司の下で仕事ができると、どんどんと自分のできることが広がっていきます。ただし、失敗と挫折の連続であることは否定できません。

 

 

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いずれ、うちの子供も社会に出るときが来ます。

 

そのときに、助け有りきの成功を求める社会人か、失敗後の成功を求める社会人かではその後、例えば5年後のその人のパフォーマンスは大きく変わっているでしょう。

 

何が大きく異なるかというと自分で失敗することを避けられる。成功確度を高めようとする。助けは自分から求めるものだ。こういった自立性と自主性を持った人になっているはずです。

 

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とは言えうちの息子はまだまだ幼児。

 

できないことだらけで、放って置いたら何も進まないのが現状。

 

どのタイミングで何をどのくらい支援するのか、そしてその支援のスタンスはどう持つべきなのか。

 

こういったことを夫婦間で明確にしておくことが必要だなぁと考えています。

 

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もし、皆さんの中で子育てに関するポリシーのようなものが有りましたら、ぜひ教えてください。

 

追記: 日食は僕が住んでいる地域からは部分的にしか見られませんでした。

すこ~し太陽がかけたように見えるけど、太陽光が眩しすぎて直視できなかった。。。。

 

100年に一度の天体ショーを、ここアメリカから見られたのはいい経験になりました。

 

本当はこういうことも息子と一緒に楽しめるといいのですが、まだ早いかもしれませんね。