アメリカでは若いときから実力があれば活躍できる。は人口ピラミッドを見ても一目瞭然
日本の大企業では30歳になっても35歳になっても、自分のチームを率いる経験や会社の代表となって他の企業とのプロジェクトにチームに参加する経験を積めていないひとがいます。
大学を卒業して22歳で入社したあと、10年近くも、同じ仕事をし続ける、誰かの指示を仰ぎ続ける。等の仕事をしていると、自分で何かのビジネスを作ろうと考える事や、ましてや会社を作ろうとなんて思わなくて当然でしょう。
35歳にもなると、日本では転職が難しい年齢と言われ始めます。
それは採用する側の企業が、
「35歳まで大企業にいるような人はきっと成長していない。だったら自分たちで育てられる可能性のある30歳前後までに絞って転職者を取ろう」
と考えるのです。これは当たり前の事。
どんなに優良企業にいたとしても淡々と言われたことをこなしてきただけの社員はその大企業でしか使えないたくさんの無駄スキルを身に着けており、他の会社では使い物にならない可能性が高いと考えるのは自然でしょう。
--
さて、一方でアメリカでは若いときから実力があれば活躍でき、どんどんと転職を繰り返しながらキャリアアップをしていくのが当然のキャリアパスです。
これは実力主義が幼少時代から身についている、という文化の違いが一番大きいのは間違いありません。
小学校から留年や飛び級がある世界ですので、社会に出ても年功序列なんてありません。
これに加えて、日本とアメリカの大きな違いは人口ピラミッドの中央値、つまり社会の平均年齢が日本とくらべて格段に低いことが大きいと考えています。
つまり、若い人がドンドンと入ってくる。生まれている。
そして彼ら、若い世代が世の中を動かしている。
米国の人口の中央値は37.9歳 一方 日本は46.9歳
この結果を見てもわかるように、アメリカでは日本よりも9年も早く日本での管理職のような仕事をせざるを得ない状況といえるでしょう。
単純な比較ですが、日本で45歳のひとがやっている仕事はアメリカでは35歳のひとがやっている。
更にアメリカでは実力があれば20代でもその仕事を任せる文化がある。
この結果を見ても明らかな様に、平均47歳日本人が作っている社会がITに疎く、新しいものを拒み、自分たちだけが逃げ切れればいいという社会保障制度を支持するのは当然でしょう。
--
国は変えられなくとも、自分自身の成長速度くらいはアメリカ並に保っておきたいと強く思う、今日このごろです。
日本で日本の大企業で長く働き続けると逃げ切れなくなるのでは。。。。
--
ちなみに、その他の高齢化国家は以下、
・日本 46.9歳
・ドイツ 46.8歳
・イタリア 45.1歳
・オランダ 42.5歳
・スペイン 42.3歳
軒並みヨーロッパの国々ばかりですね。
これを見てもアメリカを目指すのではなく、ドイツを目指す国造りをしたほうが良さそうですね。